北総の空の下で 農業切り捨て 地方から反撃の輪を

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週刊『三里塚』02頁(1030号02面04)(2020/01/01)


北総の空の下で
 農業切り捨て
 地方から反撃の輪を


 12月14日、団結いも煮会。冬晴れの空に枝を広げる樫の木の下、市東さんの庭に多くの仲間が集いました。
 まずは熱々の焼芋でデモ隊を迎えました。もみがらの中でじっくりと蒸し焼きにした逸品です。ドラム缶のかまどに乗せた大釜からは、盛大に豚汁の湯気が立ち上ります。里芋をはじめ人参、大根、ゴボウ、ネギと霜で甘味を増した野菜がたっぷり。市東孝雄さんと萩原富夫さんが育てた有機野菜です。みんなの力で守ろうとしているのは、胃袋も気持ちも満たしてくれるこの野菜が採れた畑です。
 2019年後半は、台風と多雨に翻弄されました。6月の樫の木まつりも10月全国集会も雨と台風で中止。特に千葉県を席巻した台風15号は広域でハウス倒壊と停電・断水を引き起こし、被害は甚大でした。私たちの産直は野菜会員の皆さんや闘争支援の皆さんから多くの激励や手伝い、カンパをいただき、育苗ハウスの再建等復旧を進めることができました。しかし資金問題や高齢化など先行きの展望が立たず、継続を断念する農家が大量に出たことも事実です。地方切り捨ては食糧生産地の切り捨てでもあることに気づいて!
 今回、第3滑走路計画騒音下の横芝光町住民がビラまきや騒音調査などの活動を始めた報告がありました。安倍政権が切り捨てる過疎の地域にも、守るべき大切な生活があるのです。地方がつながって、成田空港拡張、原発再稼働、鉄道路線廃止、農業切り捨てに反撃の輪を!
北里一枝
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