大地の響き　投稿コーナー

できた！ビニールハウス
　三多摩　新井佳世子

　またまた来ました、三里塚☆　先月、初めて訪れた際に「毎週来たい！」と思った私ですがなかなか現実はそうもいかないので「せめて毎月（もしくは２カ月に１回）行こう！」と決めて今回が２回目です。三里塚は闘争の現場なんですけど、来ると落ち着くというか、癒されるというか、また頑張ろう！というエネルギーをもらえる大好きな空間です。とりわけ食いしん坊な私は、お昼ご飯に出していただく手間暇かけた手料理が楽しみです。三里塚で採れたお野菜たちがテーブルいっぱいに並んで心も身体も元気になります。
　そして今回は今秋一番の冷え込みと言われた日でしたから、外はとても寒く雨もぱらついて畑仕事はできませんでした。その代わりに台風で壊れたビニールハウスのシート張りをやりました。ビニールハウスの修理なんて生まれて初めてです。こういうものは業者に頼むものと思っていた私ですが、自分たちの手で直すと聞いて驚きました。慣れた手つきでシートが被せられ、周囲を縛って終わりかと思いきや、この後が大変でした。シートが飛ばないように骨組みの間に平らなヒモを渡すのですが、なかなか向こう側に届きません。ようやく届いたと思っても今度はヒモのよりを戻すのに右へ左へ回転させる...。これを骨組み全部にやってようやく完成しました。
　ハウスが出来上がった時の感動はひとしおです。業者に委ねていたらこのような愛着はわかないでしょうね。壊れても自分で直す、この精神が三里塚に流れる温かい空気の源なのかもしれないと思いました。
　また今回もたまたま火曜日だったので産直野菜の配送作業に携わる方々とも再会できました。お土産で頂いた野菜を調理して職場に持っていき、三里塚の紹介をしながら食べました。みんな「美味しいね。野菜本来の甘さがすごいね。こういう野菜を作る農家がまだあるんだね」と感心して食べてくれました。今年中にもう１回行けたらいいな〜と願いつつ......☆