団結街道
週刊『三里塚』02頁(1028号01面07)(2019/11/25)
団結街道
今年の健康診断でメタボリックシンドローム(腹回り85センチ㍍以上)だと診断された▼行政による積極的支援(食事や運動などのアドバイス)が受けられると知り、長年の不摂生を見直す良い機会だと参加してみた。体重管理が肝で、食べものの摂取の仕方がカギということだ▼缶コーヒー1本で速歩20分。唐揚げ1個で28分。ポテトチップス1袋で2時間1分。飲み会は最悪で7時間半。運動でカロリーを消費するのがいかに大変かを実感した▼ところで、「人生100年時代」と共に「予防医学」という言葉も最近ではよく聞かれる。「医療制度の充実では国民の健康状態は向上しない」ことがアメリカで科学的に証明されたとされるのが1979年。その後「治療から予防へ」という「予防医学の革命」が起こったと言われている▼社会福祉などを削る医療の民営化と一体で宣伝され、病人を自己責任の問題として切り捨てるイデオロギーの一翼を担っている面も否定できないとは思うが、「目の前にいるような病人が生み出された原因に対して怒りの炎を燃やす」という予防医学の考え方には賛同する▼堤未果『貧困大国アメリカ』でも指摘されているように貧困層ほど肥満になりやすい社会環境がある。貧者の証とおさらばするのは少しさみしい気もするが、来年4月までに4㌔やせるという目標達成に向け、揚げ物を控えつつ革命運動に邁進(まいしん)していきたい。