大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1026号02面09)(2019/10/28)


大地の響き 投稿コーナー

毎週行きたい三里塚
 三多摩 新井佳世子

 台風の被害に遭われた地域のみなさん、お見舞い申し上げます。私は千葉県の出身で実家も停電になったことから、連休が取れたらどこか支援に行きたいと思っていました。「週刊三里塚」で北総台地の被害を知り「まずは三里塚!」と思って1泊2日で伺いました。
 私が三里塚集会に参加してから早くも10年以上が経ちますが、これまで一度も「援農」に参加したことはありませんでした。しかしこの2日間で感じたことは「何でもっと早く来なかったのだろう」ということと「毎週でも来たい!」ということでした。(写真
 私は三多摩の仲間たちと砂川の畑で野菜を育てていますが、本格的な農業に携わるのは初めてですし、いつも施設の中で働いているので炎天下には慣れておらず、熱中症で倒れたらみなさんにご迷惑をかけてしまうという不安もあってドキドキしながら参加しました。しかし三里塚のみなさんがとても温かく迎えて下さり、ネギ畑の草取り、さつまいも掘り、産直の配送作業、台風で破損したビニールハウス周りの草刈りなどなど......どれも新鮮で貴重な体験ばかりさせていただきました。またせっかく植えたレタスの苗や収穫間近の夏野菜たちが台風で被害を受けたり、掘り起こしたさつまいもが充分に成熟していなかった時などは、農家の大変さを目の当たりにしました。
 帰る前に「星の木」を見せていただいたり、団結街道沿いのやぐらに登って空港全体を見渡しながら三里塚闘争の歴史や重みを肌で感じました。三里塚闘争をまとめたDVDも大変勉強になりました。今度三多摩で上映会をやりたいです。
 これまでは「空港のど真ん中で農業を営み、空港の完成を阻み続けている市東さん、萩原さんたちは凄い!!」と思っていた私でしたが、今回の経験で「この闘いを継承していくのは私たちなんだ」と身の締まる思いがしました。これからも時間を見つけて畑に通い続けたいと思います。

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