改憲発議阻止!労組弾圧許すな 11・3集会に集まろう
週刊『三里塚』02頁(1026号01面02)(2019/10/28)
改憲発議阻止!労組弾圧許すな
11・3集会に集まろう
(写真 昨年の11・4全国労働者集会で登壇した参加者)
三里塚闘争は、国策と対決し53年にわたって空港建設完成を阻み続けています。市東さんの農地取り上げ強制執行を許さない闘いは、農民の命である農地を奪うことを許さず、空港機能強化、軍事空港化を阻止しています。そして、この間の台風による深刻な被害の中から再び闘いに立ち上がっています。
市東さんの農地取り上げの攻撃が強まる一方、労働運動に対して歴史的な大弾圧が開始されています。私たちは11月3日、東京・日比谷野外音楽堂で全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進を開催します。労農連帯を掲げて反対同盟とともに闘ってきた動労千葉は、呼びかけ団体の一つです。勝利の道は、農民と労働者の広範な団結と闘いの中にあります。11・3日比谷へ、闘う仲間の皆さんの大結集を訴えます。
何よりも連帯労組関西地区生コン支部に、まるで労働運動が禁止されていた戦前のような大弾圧がかけられています。
「まるで戦前」の労組根絶型攻撃
すでに逮捕者は延べ90人近くに及びます。しかし、「事件」など一つも存在しません。ストライキや団体交渉、抗議行動といった正当な労働組合活動が、「威力業務妨害」「強要」「恐喝」だとでっち上げられているのです。弾圧の規模においても、執拗さにおいても、労働組合の存在そのものを否定するやり方という意味でも、戦後最大の労働組合弾圧です。JRにおいては会社が、国鉄分割・民営化攻撃の手先となり、仲間の首切りにまで手を染めた御用組合=東労組の解体にまで乗り出しています。すでに3万6千人余りが脱退し、組合員数が1万人を切るという衝撃的な事態が進行しています。そして、社友会なる「社員代表組織」に変えようとしています。経団連の労働法規委員会では、「労働者代表制度の法制化」が議論されており、その委員長は冨田哲郎JR東日本会長です。首相官邸や経団連と一体となり、「労組なき社会」のモデルをJRで作って社会全体に広げようという攻撃です。
安倍政権は、関西生コン支部弾圧とJRにおける攻撃を通して、労働組合すべてをつぶそうとしています。労働組合を一掃して改憲を強行し、「戦争のできる国」をつくろうとしています。この労働組合解体攻撃との闘いには、日本のすべての労働者と労働組合の未来がかかっています。
安倍政権は7月参議院選挙を戦後初めて「改憲の是非を問う選挙」として強行したことは、彼らの決意を表しています。そして、今秋臨時国会を「改憲国会」と位置づけ、「2020年新憲法施行」に突き進もうとしています。改憲は、民主的な社会のあり方を覆して「戦争のできる国」にする反動的なクーデターです。改憲発議を絶対に許すわけにはいきません。私たちはまなじりを決して反撃に立ち上がります。
労働者の団結で戦争を止める時
11月労働者集会は、関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉の3労組による呼びかけで、「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と訴えて出発しました。今年で22回目を迎えます。そのきっかけは、国鉄分割・民営化による1047名の解雇に対して、「JRに不当解雇の法的責任はない」とした反動判決でした。こんなことが認められれば、どんな解雇も不当労働行為も自由になってしまう。この危機感が3労組を結びつけ、闘いが出発しました。いま、関西地区生コン支部の仲間に大弾圧がかけられ、JRにおいて「労組なき社会」の攻撃が進行する中、この11・3労働者集会を労働者からの反撃の出発にしたい。全力で労組根絶攻撃を打ち破りましょう。
また、今年の呼びかけ団体でもある改憲・戦争阻止!大行進運動の訴えに応え、被爆地ヒロシマから「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない!広島教職員100人声明」が発せられました。教育労働者は国家統制のもとに組み敷こうという激しい攻撃と、過労死レベルの長時間労働にさらされています。とりわけ広島における教育労働者への統制は激しい攻撃でした。その困難の中、「改憲だけは止めなければならない」という思いで職場から自ら名乗りを上げたのです。勇気と誇りある闘いが、全国の多くの教育労働者の心を動かしています。全国各地で改憲・戦争阻止!大行進運動の発展にむけた挑戦が始まっています。改めて、すべての仲間に11月3日、日比谷野外音楽堂への結集をお願います。
(動労総連合書記 片峯潤一)