農地死守、強制執行阻止、安倍政権倒せ
　１０・２８千葉地裁デモ-１１・３日比谷野音へ
　耕作権裁判に勝利を
　ＮＡＡの文書隠しを許さない

　台風15号に続き再び日本列島に接近した台風19号に備え、三里塚芝山連合空港反対同盟は、10月13日に予定していた全国集会の中止を決めた。その後台風は多くの河川で氾濫を引き起こすなど各地に甚大な被害をもたらした。政府・資本が、安全分野を破壊し、インフラに携わる労働者を減らし続けてきた結果の人災だ。全責任は安倍政権にある。反対同盟は台風被害を乗り越え、「農地死守・実力闘争」を貫き、安倍政権打倒の先頭で闘う決意を明らかにしている。10・27天神峰カフェ―10・28耕作権裁判・千葉地裁包囲デモに立ち上がろう。闘う労働運動・学生運動・農民運動の力ある登場がまったなしだ。11・３日比谷野音を埋める大結集へ共に闘おう。

　10月28日、千葉地裁民事第２部（内田博久裁判長）で耕作権裁判と新やぐら裁判が続けて開かれる。反対同盟は、裁判に先立ち、午前９時に千葉市中央公園に結集して地裁包囲デモに立ち上がることを呼びかけている。請求異議裁判の強制執行阻止と不可分一体の闘いとして、デモと傍聴に全力で駆けつけよう。
　２月18日以来８カ月にわたり弁論がストップしていた耕作権裁判が動き出す。（７月29日は予備的口頭弁論が行われたが正式な弁論ではない）
　地主・小作人と空港公団（現ＮＡＡ＝成田空港会社）の土地買収に関する交渉記録など、ＮＡＡが隠し持つ重要文書について、反対同盟顧問弁護団は文書提出命令を出すよう裁判所に求めてきた。これを却下した千葉地裁の決定に対する即時抗告で、審理は東京高裁第16民事部に移っていたが、不当にも東京高裁は抗告を棄却してきた。現在、特別抗告の手続きを最高裁に行っているが、高裁決定が出たことから内田裁判長は弁論を再開しようとしている。

偽造された証拠

　あらためてはっきりさせるべきことは、ＮＡＡによる証拠偽造などの違法・脱法の数々と、それらをごまかすための卑劣な文書隠しの策動だ。今回の問題とは別に、現在も２つの文書提出命令について地裁で審理中だ。
　何より、「同意書」「境界確認書」の作成過程に関する報告書について、ＮＡＡは裁判所からの文書提出命令が確定しているにもかかわらず、あくまでも「ない」とシラを切り続けている。
　耕作権裁判は、市東孝雄さんの南台農地の一部をＮＡＡが「不法耕作地」と決めつけて明け渡しを求めているものだが、文書が白日の下にさらされれば、ＮＡＡの違法・不当はたちどころに明らかになるのだ。農地を強奪するための違法で卑劣な手口の数々こそ断罪されてしかるべきだ。
　こうしたＮＡＡの文書隠しに手を差し伸べる内田裁判長の訴訟指揮を許してはならない。
　続いて行われる新やぐら裁判でも、ＮＡＡが反対同盟に対し「やぐら・看板の収去と土地の明け渡し」を求める権利など一切ない。
　やぐら・看板が立っている市東さんの天神峰農地について、空港公団は市東家に無断で旧地主からの土地取得・買収を行い、そのことを17年間も隠し続けてきたのだ。農地法違反で農地の取得・買収は無効であり、やぐら・看板を云々できる立場になどないのだ。
　この新やぐら裁判もいよいよ証人調べの段階へと突入する。三里塚裁判闘争はまさに風雲急を告げている。

市東さんの決意

　残念ながら台風で中止となった10・13全国集会に持ち寄るはずだった闘いの熱気を、10・28裁判闘争に集中しよう。耕作権裁判は、「耕す者に権利あり」という農地法の精神を体現して13年間も一審で闘い続けている。戦後民主主義をひっくり返して改憲に突き進もうとする安倍を痛撃する闘いだ。関西生コン支部への弾圧との闘い同様に、どんなに激しい攻防になろうとも勝ち抜こう。
　「この裁判は勝てると思います。耕作権裁判が闘われている以上、ＮＡＡはたとえ農地法裁判での強制執行をしようにも見通しが立ちません。ぜひ傍聴、デモ、集会に駆けつけてください」と呼びかける市東さんの決意に応えよう。
　千葉市内を席巻するデモが決定的だ。
　10月28日、青年・学生を先頭とした大隊列を千葉市中央公園に登場させ、裁判闘争の勝利を勝ちとろう。

------------------------------------------------------------
４００万円カンパ集めよう

〈郵便振替〉
　００１３０―０―５６２９８７　三里塚芝山連合空港反対同盟
〈銀行口座〉
　みずほ銀行成田支店　普通預金　２０７４１３５　イトウノブハル