命と健康を守ろう A滑走路飛行時間延長反対!

週刊『三里塚』02頁(1023号01面03)(2019/09/09)


命と健康を守ろう
 A滑走路飛行時間延長反対!


 騒音は人を殺す! 心筋梗塞・高血圧が2倍に

●化学物質同様に有害
 夜間騒音は身体にさまざまな影響を及ぼします。睡眠障害、免疫力の低下、高血圧、虚血性心疾患、肥満、成人病などです。とりわけ、この数年でわかってきたのが脳卒中と糖尿病です。厚木基地の騒音激甚地区の調査では、心筋梗塞のリスクが2倍と報告されています。
 欧州WHO(世界保健機構)の指標では、騒音が有害化学物質以上に健康に影響する環境要因として危険だと指摘。
 2009年の夜間騒音ガイドラインでは、騒音による健康被害を防ぐ「夜間の目標値を40デシベルとし、55デシベル以上では心臓血管系疾患が増加するため、最低8時間以上の飛行禁止が必要だとしています。
 このガイドラインは厚木基地の爆音訴訟で裁判所も採用し、自衛隊機の差し止めを認める判決の根拠としたものです。(判決は最高裁で自衛隊の自主規制を理由に覆ったがガイドラインの有効性は否定されていない)
●厚木の10倍のリスク
 成田で睡眠を妨げる夜間騒音の発生回数は現在でも年間で4000回です。これは厚木基地の10倍もの頻度であり、直ちに飛行差し止め命令が出されなければならない状況です。
 10月27日からA滑走路で先行実施される夜10時台の飛行制限の撤廃と深夜12時までの運用時間の延長はまさに成田空港会社による殺人行為ともいうべき暴挙であり、断じて認めることはできません。
●防音工事では防げず
 防音工事についてもWHOの基準を満たすものではありません。裁判所も「必ず達成できるとまでは認めがたい」と述べています。夜間騒音は出させないことがいっさいです。私たちの命と生活を守るために、共に声を上げましょう。
(反対同盟ニュース第71号より抜粋)

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