大地の響き 投稿コーナー
週刊『三里塚』02頁(1019号02面08)(2019/07/08)
大地の響き 投稿コーナー
星野さんを思い援農
東京 柿内武
7月1日、萩原富夫さん宅に援農に行ってきました(写真)。本当に久しぶりの、30年以上の時をこえた体験でした。当日は、あいにくの天候でしたが、慣れない「草取り」に精を出しました。雑草もまた、この肥沃な土から憎らしいまでに養分を吸い取って「巨大化」していました。日頃の運動不足が容赦なく襲いかかりました。
それでも、「汗を流した爽快感」は何とも言えないものがありました。食事に出されたスイカを食べながら、1985年の夏も「スイカとトウモロコシ」を「あんちゃん! もっと食えっぺ!」と山のように盛られたことを思い出したりしました。あの時と闘争スタイルや状況は確かに変化はしましたが、三里塚の「日本階級闘争の母なる大地」としての位置は全く変わってはいません。いやむしろ、国際連帯の中で、もっと大きくなっているでしょう。
草をむしりながら、先日逝去された星野文昭さんのことを考えました。権力にひれ伏し帰順・屈服すれば、獄中死することはなかったかもしれません。でも、彼はその道を選びませんでした。「人間が人間らしく生きられる」社会を最も非人間的な環境で、微笑みながら訴え続けた彼の生きざまは、現役で闘いぬく同志たちへの無限のエールです。
三里塚の大地に行こう! 援農に行ってみよう! そこで、この社会矛盾が極限的にまで肥大化した時代を変えるヒントを体で見つけることができるかもしれません。