5・1メーデーに立つ 「天皇祝賀」と対決し銀座デモ

週刊『三里塚』02頁(1015号02面01)(2019/05/13)


5・1メーデーに立つ
 「天皇祝賀」と対決し銀座デモ

(写真 デモに立つ伊藤さんと宮本さん)

(写真 雨を突き銀座の街を元気にデモ行進【5月1日】)


 5月1日、東京・中央区の銀座ブロッサム中央会館ホールで、「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会が主催する「労働者の団結で、改憲・戦争させない! 天皇即位でメーデーをつぶさせない! 5・1メーデー」が開催され、815人の労働者・学生・市民が集まった。反対同盟の伊藤信晴さん、宮本麻子さん、現闘の仲間と全学連現地行動隊も参加し、ともに集会と銀座デモを打ち抜いた。
 安倍政権は、5月1日を改元と新天皇即位の日と設定した。これは、労働者の闘いの日であるメーデーを「祝賀ムード」で押しつぶす、労働運動破壊の攻撃だ。戦時中、メーデーがつぶされ、労働組合が解体されたときに労働者の戦争への総動員が始まったように、安倍政権は「労働組合のない社会」を再び作り出すことによって、改憲・戦争へと突き進もうとしている。今回のメーデー闘争は、これを真正面から迎え撃つ闘いだ。
 開会のあいさつで世田谷区職労顧問の花輪不二男さんは「メーデーの意義を自覚し実践し、労働者の解放をかちとろう」と檄を飛ばした。
 次に、呼びかけ人である「とめよう戦争への道!百万人署名運動」事務局長の西川重則さんと動労千葉・田中康宏委員長が発言に立った。田中委員長は、「労働の根幹である雇用や賃金などの問題で、支配が崩壊を始めている。韓米仏など世界で決起している労働者のように、日本でも労働者が立ち上がるときだ」と述べ、6・9国鉄闘争全国集会から秋の臨時国会、11月東京―ソウル国際共同行動に向かってこれまでと違うレベルの闘いを呼びかけた。
 東京過労死を考える家族の会からは2人が発言した。医師であった夫を亡くした遺族は、「医師の働き方改革」として厚生労働省が認めた年1860時間までの時間外労働への怒りを表明した。
 4月杉並区議選で勝利した洞口朋子さんは、全国の支援に感謝の言葉を述べ、「青年・女性の変革への欲求がこれだけの得票につながった。これからが闘い」と語った。
 「天皇即位でメーデーをつぶさせない」と題して高山俊吉弁護士が講演、新天皇即位に「祝意」を表明した日本共産党を弾劾した。さらに、幼少期に1946年の復活メーデーに参加した体験を語り、メーデー歌の歌詞をなぞりながら「労働者の闘いの歴史を引き継いで闘おう。搾取されるものは必ず立ち上がる」と訴えた。
 動労東京・吉野元久委員長の基調提起に続いて教育労働者が登壇、広教組、三浦半島教組、日教組奈良市の仲間が職場から団結をつくりだす決意を語った。
 「非正規だけの社会をつくらせない」として自治体労働者、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が発言し、動労水戸の石井真一委員長、セブン―イレブン・ジャパンと闘う千曲ユニオンの河野正史副委員長、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の仲間が闘いの決意を語った。集会後、雨を突き銀座デモに打って出た。「非正規をなくせ、天皇制を廃止しよう」のコールに沿道から多くの注目と共感が寄せられた。

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