全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 青年・学生の党つくる 杉並区議選に快勝 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1014号02面04)(2019/04/22)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 青年・学生の党つくる
 杉並区議選に快勝
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 選挙最終日、JR西荻窪駅前で街頭宣伝に立つ)

 まだ4月だというのに、刺すような日差しはまるで初夏のよう。気の早い季節の移り変わりに少し焦りながら、田んぼや畑からの照り返しがまぶしいであろう現地に、胸を張って帰れることをうれしく思いながらこの文章を書いています。
 杉並区議会議員選挙で、ほらぐちともこさんが3275票を獲得して18位で当選という大勝利をおさめました。元区議の北島邦彦さんを引き継いだとはいえ、48議席に70人が立候補する激戦の中、新人の候補がこれだけの支持を得て当選するのは画期的なことです。1カ月半杉並で活動してきた僕も、この結果には驚いています。この勝利が素直にうれしい。それと同時に、区民から受けた期待の大きさを受け止め、形にしていく次の闘いが求められているとも感じます。ほらぐちさんは当選翌日から早速、選挙事務所を構えた西荻窪駅前で当選の報告を行い、動き出しました。

「若い人」に期待

 今回の選挙戦で実感したことは、区民の青年への期待です。それは青年からだけではなく、中高年の方からも多く寄せられました。「30歳?若いね」と嬉しそうにビラを受け取る人、「同世代だから気になっていて、どういう人か知りたかった」と街頭宣伝に駆けつけた女性、街宣の現場にたまたま通りかかって話をしてから、連日応援しに来て、友人まで紹介してくれた青年、他党派を応援していると言いながら、演説を聞いて「若い人に頑張ってほしい」と話す年配の方、数えきれないほどの出会いがありました。
 一昨年、斎藤いくま君を立てて闘った衆院選、昨年の東大・高原恭平君の全学連委員長就任、そして今回の杉並区議選を経て、本格的に「青年・学生の党」の建設へと表面上だけでなく、内実も伴った形で取り組む時が今、来ています。
 もちろん、ほらぐちさんは30歳の女性だ、というだけでこれだけの支持を得たわけではありません。ほらぐちさんがこの選挙戦を通じて、労働者をはじめとする区民に通用する言葉を獲得していったことが大きな力になりました。
 そのひとつが、杉並・田中区政の目玉政策である「阿佐ケ谷再開発計画」との対決です。ほらぐちさんも呼びかけ人に加わった「阿佐ケ谷再開発反対署名」は、告示1週間前に始めたにも関わらず、500筆以上が集まり、再開発反対が書かれたノボリやボードは大注目、街頭で多くの議論を巻き起こしました。実際に運動を始めているという説得力が区民を獲得し、ビラや署名用紙を自分でコピーして署名を集め、街宣現場に持ってくる人まで現れました。

労働者が主人公

 そして、ほらぐちさんは労働者、とりわけ女性や青年の視点に立った訴えを貫きました。
 ぜひユーチューブで「前進チャンネルほらぐち編 その7」を見て、西荻窪駅前での彼女の最後の訴えを聞いて欲しい。「今の政治不信、今の政治に対する怒り、あきらめ、絶望、そういう人たちにこそ、私は、ともに声を上げてほしい。一緒に考え、行動していきたい。働く人たちがこの社会の主人公だから、この社会を動かしているから、働く人たちが大切にされる社会を作りたい」。「若者の声を杉並から」を掲げて闘った選挙戦は、それを体現する候補の登場で勝利に結びつきました。
 請求異議裁判の控訴審が9月24日に決まりました。杉並区議選での勝利を引き継ぎ、職場の仲間や住民と対話し、多くの青年・学生をここに結集させよう!
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