ほらぐちともこさん杉並区議選で見事当選
　５・１３耕作権裁判・デモへ
　３２７５票を獲得
　青年労働者・女性の心つかみ

　４月22日、東京都杉並区議会議員選挙で洞口朋子（ほらぐちともこ）さん（30歳・新人）が３２７５票を獲得して見事上位当選を果たした（48人中18位）。三里塚闘争53年の不屈の闘いを引き継ぎ、首都東京で改憲阻止・安倍打倒の先頭に立つ若き女性リーダーがついに誕生したのだ。この勝利を号砲に全国の職場・キャンパスに闘う拠点をうち立て、市東さんの農地死守決戦勝利に向けて進撃しよう。請求異議裁判控訴審の第１回弁論が９月24日に決まった。全力で要望書とカンパを集めよう。５・13耕作権裁判に駆けつけよう。当選の喜びに沸く都政を革新する会の西荻事務所を訪れ、選挙活動を中心で担ったボランティアスタッフからお話をうかがった。

◎座談会参加者
中川育子さん・泉州住民の会代表（右前）
高原恭平さん・全学連委員長（右後）
石田真弓さん・前進Ｃｈキャスター（左後）
門田直子さん・選挙スタッフ（左前）

　中川　昨年５月に行われた大阪府泉佐野市議会議員選挙で５票差の次点で負けたことが本当に悔しくて、ほらぐちさんを絶対に勝たせたいと思って駆けつけました。私はスポット街宣や宣伝カーでのウグイスを手伝いました。ほらぐちさんは若い女性で明るい最高の候補でしたが、無名の新人で名前も難しい。何とか知名度を上げようと「はひふへほらぐち」（笑）とか仲間と工夫をして呼びかけました。
　石田　駅頭街宣では、様々な社会の矛盾は実は労働現場の問題なんだという訴えが若い世代に響いていたと思います。他候補は町内会の課題のようなことしか訴えない中で、ほらぐちさんには「私たちの声なき声を代弁してくれている」との声が集まりました。
　門田　若い世代に共感が広がったのと同時に、阿佐ケ谷再開発への怒りと結びつけたのは大きかったです。ほらぐちさんの訴えで、地元住民よりも利権を優先し地域を破壊する田中良区長との対決構造がはっきりしました。そうした中で、杉並区は急きょ区報を配り、他候補も再開発問題に触れざるをえない状況を作り出しました。
　司会　阿佐ケ谷再開発計画は、小学校を移転・更地化して資本に売り渡し、巨大商業ビルを建てて商店街を破壊するものです。しかも小学校の移転先は深刻な土壌汚染が指摘される病院跡地というとんでもない住民無視の計画です。
　中川　だけど、本気で止めようという議員はいなかった。今回、阿佐ケ谷を地盤にする日本共産党の現職議員が落選したことにもそのことがあらわれています。
　高原　私が街宣の場所取りのために阿佐ケ谷再開発問題について触れたボードを持って座っていると、多くの住民が話しかけてくれました。中野区に住む人が「10年くらい前から中央線沿線の再開発が進み、どの街も似通ってつまらなくなっている。再開発で利権が絡むのは一緒ですね」と。再開発問題は杉並だけの問題ではありません。
　司会　今回の選挙では選挙ドットコムの総閲覧数が３万を超えるなど、インターネットを通した宣伝活動も重要な要素となりました。
　石田　これまでは前進チャンネルを見ている８割がすでに登録している人でしたが、選挙がはじまると２割へと減り登録していない層へと視聴者が広がりました。
　中川　選挙終盤に、前進チャンネルを見ている人が「ほらぐちさんは当然のことを言っている。これまで日本共産党に入れてきた友達にも勧めて何人もにＯＫをもらった」と街宣現場に来てくれました。
　石田　今後も前進チャンネルとＺＮＮにぜひ注目してください。
　中川　杉並区民は本気で新自由主義と闘う議員と運動を求めてほらぐちさんを選びました。今回の勝利を教訓にして現場で闘う運動を作り、ほらぐちさんと共に改憲阻止に向けた運動を関西でも作っていきたいと思います。
　司会　ありがとうございました。

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ご支援へのお礼
　洞口朋子

　これまで支援していただいたみなさまに厚く御礼申し上げます。
　私は「命より金もうけ」の田中区政、それを容認する区議会に乗り込んで全力で闘っていく決意です。
　杉並で投票していただいた方のみならず、選挙に行けないほどに日常の仕事や生活に追われている若者、あるいは「政治なんて変わらない」とあきらめている方たちの声なき声も集めて、杉並から社会を変える闘いの先頭に立ちます。
　また、反対同盟のみなさんをはじめ三里塚現地の方たちのためにも、三里塚で学んだ「不屈の闘魂」を胸に、杉並から市東さんの農地を守る闘いをまきおこします。
　天神峰で新しく生まれたネコにも早く会いたいです（笑）。今後とも、ご指導、ご支援よろしくお願いします。