大地の響き 投稿コーナー
週刊『三里塚』02頁(1011号02面08)(2019/03/11)
大地の響き 投稿コーナー
なごやかに産直総会
農地を守る会・江戸川 岸上雅博
31年目に入った有機栽培(完全無農薬・完全無化学肥料)に取り組んでいる萩原富夫さんや市東さんと消費者との「産直総会」が2月24日に東京と千葉で開かれました。
私は「市東さんの農地を守る会・江戸川」として、千葉市内の産直総会に参加しました。半年前から新規会員になったAさんも初めて参加。生産者が用意した漬物とお茶をいただきながら、なごやかに話し合いが行われました。
Aさんは無農薬野菜のおいしさだけでなく、市東さんが直面している問題に深く関心をもち、千葉地裁への要望書に「大切な農地・農業、健全な農作物を作るための農地を取り上げないでほしい」と書いてくれました。
「野菜を保存するには泥つきのままの方が鮮度が保たれるのでしょうか」との会場からの質問に「洗って保存して大丈夫ですよ。市販の人参などは色をよくするために泥だけでなく薄い皮もこそげ取っているので鮮度が落ちてしまいます」と萩原さん。「野菜を洗った泥水は排水口に流さず、庭にまいています」という方もいて、会員の皆さんの土に対する愛着を感じました。
市東さんは「天神峰で農業を続けることが私の生き方」と自信をもって堂々と語られました。
親子3代100年の耕作の重みを無視し、「への字に曲がった誘導路を直線化する」として、市東さんに農地の明け渡しを迫っています。
さらに、強制執行を認める反動判決に対し、市東さんは直ちに控訴しましたが、控訴審での審理中の強制執行を停止するための担保金が350万円というのは誰が考えても理不尽です。
この闘いは、沖縄の辺野古新基地建設阻止、無実の政治犯・星野文昭さん解放を求める闘いも含めて、改憲・戦争阻止につながっていくと確信をもっています。