辺野古基地阻止を訴え 杉並で「大行進」1周年集会

週刊『三里塚』02頁(1011号02面04)(2019/03/11)


辺野古基地阻止を訴え
 杉並で「大行進」1周年集会

(写真 ほらぐちともこさんを中心に若者が、原爆詩人・峠三吉の「にんげんをかえせ」を群読【3月1日 東京】)

 3月1日、東京・杉並区のセシオン杉並で開催された、「辺野古埋めるな!9条変えるな!『改憲・戦争阻止!大行進』一周年集会inすぎなみ」に参加しました。
 平日の夜にもかかわらず360人が集まり会場は熱気で包まれました。司会は杉並区議選に立候補予定のほらぐちともこさんと、7月参院選に立候補予定の斎藤いくまさんが務めました。
 集会の冒頭、映画『SAVE HENOKO ——海上工事が強行される辺野古新基地の歴史と現在』が上映され、監督の藤本幸久さんが「沖縄の闘いに連帯しよう」と題して講演を行いました。映画では、戦時中の沖縄戦の映像と証言、そして現在のキャンプシュワブゲート前や海上での新基地建設阻止攻防が映し出されます。体を張って闘う人々と、襲いかかる機動隊や海上保安庁の暴力、その生々しい映像に、ぐっと心臓をつかまれたような感覚になります。これが今日も辺野古で起こっている現実なのだ、と。
 藤本さんの講演は、沖縄に対する政府の「構造的暴力」への糾弾と、「辺野古が安倍政権の最大の弱点であり、重荷。日本全体のテーマとして辺野古新基地建設阻止に取り組もう」という呼びかけが印象的でした。
 続いて、ほらぐちさんと青年の仲間が峠三吉さんの詩『にんげんをかえせ』を群読、ほらぐちさんが杉並区議選を闘う決意を語りました。
 次に、高山俊吉弁護士が「戦争への道を阻むために」と題して講演、無実の政治犯=星野文昭さんのつれあいの暁子さんをはじめ、地域の労働者や大行進運動に取り組む仲間が闘いの報告を行いました。
 最後に、動労千葉の田中康宏委員長がまとめと行動提起を行いました。
「改憲が具体的日程に上ったこと、パククネ政権打倒を成し遂げた韓国の労働運動に触れたことを契機に、改憲反対運動の変革が求められていることを実感した。韓国・民主労総は、『民衆の行動こそが法であり、正義だ』と語った。戦争を止める力は、私たち労働者の中にある」。そして、広島の教育労働者の「改憲・戦争阻止! 教え子を再び戦場に送らない! 100人声明」を紹介し、労働者を天皇制で組み敷く天皇代替わりの「祝賀ムード」を打ち破り5・1メーデーを打ちぬく決意を語りました。
(今井治郎)
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