改憲阻止・安倍打倒！強制執行阻止へ４００万円カンパを
　３・31全国集会に結集しよう

耕作権裁判
　弁護団が重要新証拠
　ＮＡＡの文書偽造は明らかだ

　三里塚芝山連合空港反対同盟は、３・31全国総決起集会の招請状を発した。さらに、東京高裁第４民事部から１００万円の担保金を条件に、請求異議裁判控訴審での市東孝雄さんの農地強奪強制執行を停止する決定を、２月７日に勝ち取った。２月18日の耕作権裁判では、取り上げ対象となっている土地の位置特定に関する新たな決定的証拠を突きつけた。反対同盟が呼びかける４００万円カンパを集めきり、３月31日、成田市赤坂公園を埋める全国からの大結集で国とＮＡＡを追いつめ、改憲と戦争の安倍政権を打倒しよう。

千葉地裁に迫るデモに立つ

　２月18日、千葉地裁民事第２部（内田博久裁判長）で耕作権裁判が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・農民・学生・市民90人が一致団結し闘いぬいた。
　午前９時、千葉市中央公園で太郎良陽一さんの司会で決起集会が始まった。
　最初に反対同盟事務局を代表して東峰の萩原富夫さんが発言した。４００万円カンパ運動への協力を呼びかけながら、「私たちは生活の中から闘いのお金を捻出しているが、他方で国やＮＡＡは勝手に税金をつぎこみ、労働者・農民の生活を破壊している。私たちは人生をかけて、農地と生活・命を守り、労働者人民への食糧を供給していく」と、闘いの意気込みを明らかにした。
　続いて動労千葉の川崎昌浩書記長が発言し、国鉄闘争の真価をかけて安倍の戦争・改憲と労組絶滅の攻撃を打ち砕き、三里塚と連帯して３・31全国集会に立ち上がる決意を述べた。
　関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会の連帯発言を受け、デモに出発した。宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんが「農地死守」の訴えを千葉市繁華街に響かせ、デモは地裁に力強く迫った。

市東さんが農地を守る決意

　傍聴席を満杯にして午前10時30分開廷。
　弁護団は、重大な証拠を提出した。三里塚闘争最初期の１９６７年４月に「工事実施計画認可処分取り消し請求裁判」の中で、空港公団（ＮＡＡの前身）が証拠提出した「新東京国際空港平面図」だ。
　この図面は公団が航空写真と現地調査に基づいて作成したとされ、南台41―９の土地について、市東家の賃借地・耕作地ではなく、石橋家の屋敷林になっていたことが明確に記されている。公団側の証拠の中からこの地図が「発見」されたことは決定的だ。
　ＮＡＡは市東孝雄さんを天神峰から追い出すために訴えた耕作権裁判で、市東家が一度も耕したことのない「41―９」を耕作地だと決めつけ、そのうそを押し通すために「同意書」「境界確認書」という文書を偽造し、証拠として提出した。そのうそが一層鮮明に暴かれた。
　さらに弁護団は、証拠乙84〜85号証の墨塗りなどＮＡＡによる文書隠しの悪あがきを追及し、関連する文書の全面開示を求めて裁判長に強く迫った。また、農業、憲法、経済学などの専門家の証言に向けた今後の日程を示した。
　次回期日を５月13日、次々回を７月29日と確認し、閉廷した。
　千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。
　最初に葉山岳夫弁護士がこの日提出した証拠の地図を詳細に解説し、農地を守る闘いの一層の強化を呼びかけた。さらに弁護団がそれぞれ発言し、請求異議裁判控訴審勝利への決意を述べ奮起を促した。
　市東さんは「農地法裁判では不当判決が確定したが、この耕作権裁判が13年も闘われている以上、ＮＡＡは強制執行したくても見通しはありません。この裁判は勝てると思います。ぜひこれからも傍聴、デモ、集会に駆けつけてください」と呼びかけた。
　連帯発言で全国農民会議の小川浩共同代表は、前日成田市で開かれた総会を報告し、安倍政権が日本農業をつぶしにかかっている中で、農民は闘わなければ生きられず、食の安全も守れない現状を確認し、市東さんの農地決戦を全力で担う決意を表した。
　最後に伊藤さんが、４００万円カンパの集中と、３・31全国総決起集会への大結集を訴えた。

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「４００万円カンパ」の送り先

〈郵便振替〉00130－0－562987
　三里塚芝山連合空港反対同盟

〈銀行口座〉みずほ銀行成田支店
　普通預金　2074135
　イトウノブハル