星野文昭さん解放を 高松で650人が集会・デモ
星野文昭さん解放を
高松で650人が集会・デモ
11月25日、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の主催で「星野文昭さん絶対解放全国集会」が香川県高松市のレクザムホールで開かれ650人が集まりました。
最初に全国再審連絡会議の共同代表・戸村裕実さんが開会のあいさつを行い、平良修さんのビデオメッセージが紹介されました。
続いて、星野暁子さんが星野文昭さんのアピールを読み上げました。
「1971年11・14沖縄闘争を闘い、無実で無期31年、獄中44年を強いられている星野解放の闘いが、権力のどんな圧殺攻撃もはね返して、人間本来の未来を開く力、団結した闘いをつくり出しています。一人一人が星野となり、暁子となって星野解放闘争を担い、裁判所と更生保護委員会に、無実の星野を直ちに解放せよ! と迫る闘いを、本日の11・25高松から、さらに大きく発展させよう」
集会の後半に全学連の高原恭平委員長と安田淳敏副委員長が発言に立ちました。高原委員長は東京大学・駒場キャンパスで星野絵画展を開くと発表し、安田君は京大の学園祭で星野絵画展を行い、85人が参加し、1万2千円のカンパが集まったことを報告しました。
東住吉事件冤罪被害者の青木惠子さんは、「95年に家が火事になって自分の娘が死んだ際に、警察に『生命保険を娘にかけただろう』と言われ、無期懲役を下され20年間闘ってきた」「『無実の人間は無実だ』と証明するため、裁判を継続し数年前に再審無罪をかちとった」「冤罪で闘う仲間のために少しでもやれることがあれば」と高松に駆けつけてくれました。
家族からの発言として、星野暁子さんは韓国のテグで星野絵画展が開かれることが決定したこと、京都大学や東京大学のキャンパス内で星野絵画展が開かれることが決定的だと述べました。
集会参加者は会場の熱気も冷めぬうちに、高松市内へデモに繰り出しました。風船やペンライトなどで色とりどりなデコレーションをしたデモ隊に通行する人々は注目していました。12月26日には、ふたたび四国地方更生保護委員会に申し入れが行われます。必ず星野さんを取り戻しましょう!(二川光)
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沿道の人々が大注目
絵を掲げ「星野無実」訴え
「星野文昭さん絶対解放 11・25全国集会in高松」に参加した。6月に続いての参加だが、情勢の煮詰まりに身を引き締め、前回とは格段に違う運動の前進と「星野解放」にかける熱気に、「絶対解放」へ共に闘う決意を固めた。
集会では、星野暁子さんが読み上げた文昭さんのメッセージはもちろんのこと、私はこれに続いた弁護団の気迫にまず心を打たれた。
鈴木達夫弁護士の「12月、1月が大詰めです。星野さんを取り戻すという私たちの熱、力を全部を解き放って、やれることは全部やろう」という檄に決意を共にした。
岩井信弁護士の「私たちは権力に迎合して星野さんを出して下さいとお願いをしているわけではありません。星野さんは(あのマンデラを超えて)44年間堂々と中で生きてきたその証として、もう外に出るべき人なのです。それを仮釈放という形で求め、実現する局面に来ているのです」との提起には、仮釈放の正義を確信した。
集会後半の「更生保護委員会との闘い」は心躍るものだった。元衆議院議員・小森龍邦さんの「われわれはおのずから仮釈放の道を広げつつある」という発言や元参議院副議長・角田義一さんの「星野さんの今の状態は、憲法で禁止されている拷問であり、絶対に許されない」とのビデオメッセージで、運動の広がりと力強さを感じた。
この日の高松市内は好天に恵まれ、沿道やアーケード街の人通りも多く、「星野文昭さんは無実です」の訴えが多くの注目を集めた。パレードでは、先頭部分で星野さんの描いた絵を持たせてもらった。できるだけ高く掲げながら、「絵に注目しているな」という視線を感じると、体をひねって沿道の人々に絵を指し示しながら。星野さん解放を呼びかけた。
請求異議裁判も、星野闘争も、重大な局面を迎える。勝利への執念をたぎらせて、2018年のラストスパートへギアを上げよう。
(神部俊夫)