団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1002号01面06)(2018/10/22)


団結街道


 「現代の成田闘争へ」日経ビジネス8月20日号の「リニア新幹線 夢か、悪夢か」の記事の中に出てくる見出しだ▼2016年、安倍首相の決断で、リニア工事のために無担保で3兆円をJR東海に貸し、30年元本返済をしなくてよいという財政投融資が行われた。この直前に安倍と葛西敬之JR東海名誉会長は会合を頻繁に重ねている。モリカケ問題を超える大疑獄だ▼リニアは、大井川の水源を横切り、毎秒2㌧の水量が減少するとされ、水道水として利用している静岡県民の6人に一人、実に62万人に影響が出る。県知事は「生死に関わる。もし、水が止まったら、おとなしい静岡の人たちがリニア新幹線の経路に座り込みますよ」と工事着工を認めていない。東京ドーム50個分と言われるトンネル掘削で出る残土の行方も決まっていない。土砂崩壊もある▼立ち退き問題でJR東海は、自治体に用地交渉を任せ、最後は土地収用法による強制収用に踏み切る方針を宣言。大手ゼネコン幹部は強引な手法に危機感を抱き、「成田闘争を超えるかもしれない」と語る。住民らは「立木トラスト」「土地トラスト」「森カフェトラスト」など共同登記で対抗を開始している▼成田闘争が勝利しているのは動労千葉が地元農家・住民と連帯して闘っているからだ。環境も社会も破滅的に破壊するリニア建設阻止へ! JR東海の中に動労総連合の旗をうち立てよう。
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