全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 闘いの歴史継いで 高原委員長先頭に 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
闘いの歴史継いで
高原委員長先頭に
全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎
気づけば日も短くなり、空気もすっかり秋のものに入れかわりました。長い日照りの夏が続きましたが、〝暑さ寒さも彼岸まで〟、涼しくて過ごしやすい農作業をするには最適の季節がやってきました。この間、学生を中心に、初めて三里塚の地を踏む仲間が援農や現地調査に訪れてくれています。
秋は収穫の季節であるとともに、野菜を作付けし、冬に向けての準備をする季節です。気持ちいい気候の中での農作業、皆さんも一緒にいかがですか。
『週刊三里塚』は今号で1000号。創刊号は1977年1月、1期開港を叫ぶ福田政権と対峙し、岩山鉄塔決戦への決起を訴える内容でした。この時、戸村一作委員長や北原鉱治事務局長はもちろん存命ですが、現在三里塚闘争を担っている市東孝雄さんや萩原富夫さんはまだ現地にはおらず、僕は生まれてもいません。闘争が始まったのはそれよりさらに11年も前......想像もできませんが、不思議なことに僕も今、三里塚闘争の隊列に加わっています。
9月9日に開催された革共同政治集会で、全学連の高原恭平委員長は「職場には動労千葉や自治体、教育現場で本気で闘いぬいている労働者がいる。三里塚には非和解で闘いぬいている反対同盟がいるから、『革命は可能だ』と断言できる」と述べました。援農に訪れた際には、40年以上現地で闘ってきた仲間の存在に感動したことを語っています。
闘いの歴史を継承し、総括し、次に活かす。これが原則と路線をつらぬく組織の闘争の強みではないでしょうか。そして全人民共同の「反戦の砦」として立ち続けてきたから、今日の三里塚闘争があるのです。
そういった観点から見ても、今日の安倍政権は破滅への道を歩んでいます。公文書を隠ぺい・改ざんし、揚げ句の果てには「作成しない」ことを「指導」する官公庁。「生産性」を絶対的指標に、性的マイノリティーの人々や障がい者に対して様々な誹謗中傷をして排除する社会。何もかも投げ捨てることで、自らと資本の延命を図る、むき出しの新自由主義の姿です。
大学においてもそれは顕著です。日大アメフト部のタックル問題、東京医科大学における入試差別や裏口入学に象徴されるように、大学改革―産官学連携が強化される中で、大学が生き残りのために求められるのは必然的に資本や国家との癒着と腐敗、学生への弾圧体制です。結果、支配階級は「もはや指導部を育成できない(全学連第79回大会議案)」状況にあります。
青年・学生の獲得が勝利の鍵です。革共同集会で動労千葉の労働者は、「ここに未来があるのだという闘う姿、勝利の展望」を示すことがその道だと語りました。改憲阻止決戦と一体で、市東さんの農地決戦に勝って、それを示そうじゃないですか。
すべての労働者・学生は9・27請求異議裁判―10・14三里塚全国総決起集会に集まり、強制執行を阻止しよう! 秋の臨時国会を迎え撃ち改憲・戦争を阻止しよう!