強制執行反対署名集め9・27請求異議裁判へ 千葉地裁包囲し農地死守を 騒音地獄と強制移転許すな 第64回一斉行動に立つ
強制執行反対署名集め9・27請求異議裁判へ
千葉地裁包囲し農地死守を
騒音地獄と強制移転許すな
第64回一斉行動に立つ
8月19日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連の仲間は、64回目となる空港周辺一斉行動を闘った。安倍の改憲スケジュールと一体の市東孝雄さんへの農地強奪攻撃をはね返し、周辺住民と共に機能強化策を粉砕する決意も固く、全員が終日奮闘した。
午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、朝の打ち合わせを行った。反対同盟事務局の伊藤信晴さんがこの間の周辺住民の状況について報告を行った。「芝山町南部の農家で、航空機に由来すると思われる油によってビニールハウスの耐用年数が短くなっていることへの怒りが高まっている。宅地造成事業として造られたはにわ台では、定年退職後に実家に帰る人が多く人口減少が進み、芝山町が解体状況だ。騒音下での移転対象地区では、田んぼや畑は補償の対象にはならないことへの怒りが高まっている」
東峰の萩原富夫さんは、国交省に事業計画の変更認可を得るためにNAAが住民から「買い取りの申し出があった場合は用地交渉により合意し、適正な価格で提供すること」なる同意書取りを行っていることを弾劾し、NAAへの怒りを組織しようと呼びかけた。決戦本部長の太郎良陽一さんは、「市東さんの農地強奪強制執行を絶対に許さない。反対同盟は、10・14全国集会の大結集に向けて基礎的活動である情宣活動をさらに強め闘う」と決意を述べた。反対同盟ニュース第59号を手に一同は担当地域に向かった。
敷地予定地内では「同意書取りが行われていようが、自分が生きているうちは売るつもりはない」との住民の声が複数寄せられた。また、NAAの強制収用をちらつかせた恫喝(どうかつ)や石井新二の機能強化策推進のための署名運動への怒りも共有した。さらに、騒音下住民からは、「お盆に来た親戚が雷が落ちたかと思って起きたほど」の夜間騒音への怒りが語られた。さらに、「国やNAAが好き勝手できないのは反対同盟がいるからだ」と市東さんの農地裁判への高い関心と反対同盟のの闘いへの期待が寄せられた。
午後5時再び離れに集まり、集約を行った。市東さんが、「第3滑走路攻防が本格化する2020年東京オリンピック後を見すえ、それまでにどれだけ組織できるかが勝負だ」と訴え、全体の奮起を促した。次回行動日を9月24日と確認し一日の行動を終えた。
地域住民の声(反対同盟ニュースから)
◎自然との共存が第一
先祖代々受け継いできた農地を守る思いを貫く市東さんを心から応援したい。
国とNAAはお金のために自然を破壊しようとしている。芝山では窓を開けて風も通せない状況だ。空港ではなく自然との共存こそが本来の人間のあるべき姿だ。
お金をもらったって認められない。
(芝山町 主婦)
◎これ以上拡張するな
もし反対同盟が闘っていなければ南側に滑走路が延びて芝山の騒音はもっとひどくなっていた。騒音や排気ガスは当たり前じゃないことに反対同盟の存在があるから気づかされる。これ以上の拡張は必要ない。市東さんが空港会社に負けずに無農薬でりっぱな野菜を作ってることは本当にすごい。(芝山町 農家)
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空港機能強化策
成田空港と羽田空港と一体で航空機の発着回数を増やす方策を指す。
成田では、①約1240戸を移転させ1千㌶もの敷地を拡大する第3滑走路建設、②当面、先行的にA滑走路の1時間延長(朝6時〜夜12時半まで)と夜10時台の便数制限の撤廃、第3滑走路供用後は、空港全体で朝5時〜夜12時半まで飛行時間を延長、③B滑走路の北側への1千㍍延伸を画策している。