団結街道
週刊『三里塚』02頁(0997号01面06)(2018/08/13)
団結街道
三里塚現地から車をとばし片道12時間。現地の仲間と8・6ヒロシマ闘争に参加した▼前日の午前中、改修中だった平和記念資料館を見学、灼熱の太陽光線が降り注ぐ中で平和公園内にある碑めぐりを行った。被爆したアオギリや、平和公園で唯一原爆による放射性物質の被害を訴える原爆の子の像、「人間をかえせ」の原爆詩人・峠三吉の碑などをみた▼6日の朝デモ後に元安橋で市東さんの農地強制収用反対署名を呼びかけた。その時、この橋近くの遊歩道沿いに中曽根康弘元首相の句碑があることを思い出した▼「悲しみの夏雲へむけ鳩放つ」と書かれた句碑の下には、黒い折り鶴1つと3つの短冊が置かれていた。その中の一句「黒き鶴ヒロシマ今も灼(や)かれをり」が心にとまった。碑の撤去を求める集会が今年も開かれたのか……▼首相在任中に、「日本はアメリカの不沈空母」と述べ、原爆病院を訪れた際、面会した被爆者に「病は気から」と言い放った中曽根。句碑に対し被爆者らは「鳩放つ」ではなく「核放つ」の間違いだと激しく弾劾した▼最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義の道を中曽根が敷いた。あれから30年。その破綻は誰の目にも明らかだ。新自由主義的帝国主義こそが灼き尽くされなくてはならない。改憲・戦争に突き進む安倍政権を打倒し、労働者の国際的団結で戦争も核もなくす力強い大行進を開始しよう。