大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0995号02面07)(2018/07/09)


大地の響き 投稿コーナー

(写真 らっきょうを手に南台の畑に立つ市東さん)

炎天下畑の草と格闘
 東京 後藤晃太

 例年より早い梅雨明け。真夏日の炎天下で、市東さん宅に援農に入りました。
 この時期の畑は、草・草・草。草取り放題の援農です。エンドレスで草取りです。今回は、8日に樫の木まつりが開催されますが、援農はさしずめ「草取りまつり」とでもいうべきでしょうか。
 この日は、トマトと里芋の畑の草取りでした。今年は、梅雨の季節が短く、成長が遅くなっているということだそうです。雨が降る前に、草を取らなければ、雑草に水分を吸われるために遅くなるとか。この真夏日のカンカン照りのなか、延々と茂っている雑草たちを目の当たりにすると、いったん気が遠くなるような気持ちになります。でも、雑草がなくスッと太陽に向かったまっすぐ立つ野菜の姿を見ると、見違えます。充実感に満たされます。
 草取りの途中で、収穫途中のトマトをいただきました。いま市販のトマトは甘い味のトマトが多いそうですが、本来の味は酸っぱいもの。甘いトマトの味になれた、子どもの舌には「合わない」そうです。しかし、市東さんのトマトは抜群に美味しかったです。売っている野菜は、形(見た目)だけがよいものにということを追求し、本来の野菜の味や栄養などと程遠いものになっていることが援農に入ると思い知らされます。
 市東さんの裁判闘争はいよいよ佳境を迎えました。一人でも多く現地へ駆けつけることを訴えます。一日一日が闘いです。そして、市東さんの闘いは、戦争・改憲を阻止する決戦そのものです。改憲決戦が一般的に抽象的にあるのではなく、具体的な攻防の中にあります。その実態が歴史的に言えば、沖縄であり三里塚です。人民の注視する拠点でこそ、敵階級との力関係が決まります。三里塚で勝てば改憲は阻止できます。だからこそ、あらゆる勢力が結集してきたのです。三里塚闘争は、ヘルメットや見た目の激しさではなく、市東さんの一日一日の闘いの中にあります。現地では全学連行動隊や歴戦の闘士たちが迎えてくれます。
 ぜひ草取りで市東さんと連帯しよう!

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