ピンスポット 破綻寸前の初国産ジェット機 債務超過1千億円 背後に戦闘機開発構想

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週刊『三里塚』02頁(0992号01面05)(2018/05/28)


ピンスポット
 破綻寸前の初国産ジェット機
 債務超過1千億円
 背後に戦闘機開発構想


 三菱重工は8日、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(写真)を開発している子会社・三菱航空機の債務超過が倍増の1千億円だったと明らかにした。MRJは、安倍政権が「新幹線、原発輸出に次ぐ基幹産業に育てたい」と国家プロジェクトに位置付けていている。その裏にはMRJ技術の移転をにらんだ「日の丸戦闘機」開発構想がある。
 しかし、当初1千億円台を見込んでいた開発費は6千億円規模に膨らみ、2013年納入予定も5度延期され、現時点の予定は2020年半ば。
 日本最大の軍需産業である三菱重工は、かつての主力だった造船事業を子会社化し、原子力事業も破たん的危機にある。
 かつて、誘導ミサイル製造のための技術者派遣を防衛庁から求められた三菱長崎造船は「拒否すれば防衛庁から仕事が来なくなりつぶれる」と必死に宣伝した。長船労組の年配組合員は「会社がつぶれるというが、三菱独占ではないか。それは労働者階級にとっていい日ではないか。何を恐れることがあるか」と発言。スト投票いつでもよいとなった。資本家が倒れる時は労働者が勝利する時だ。

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