団結街道
週刊『三里塚』02頁(0991号01面07)(2018/05/14)
団結街道
国別対抗のスポーツ大会は「国威発揚」と結びつきやすい。とはいえ、坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎いとはならないのではないか▼平均年齢18・4歳・世界卓球女子団体の選手が「(もし優勝すれば)47年ぶりなので、AKB48、乃木坂46でもなく、ちょっと悲しいですけど私たちが47になる」と言い、気負うことなく金メダルを目指しプレーし活躍する姿は清々しく、頼もしいとすら思う▼ところで、世界陸上、世界水泳、世界柔道......。世界○○というスポーツ大会がはやるようになるきっかけは、1991年、第3回世界陸上競技選手権大会を日本テレビが独占放送した際に「世界陸上」と略したのが始まりだそうだ▼その「世界陸上」の始まりは83年に、翌年に控えたロサンゼルス・オリンピックの前哨戦を兼ね、80年モスクワ・オリンピックをボイコットした選手が出場できる国際大会をつくろうとしたことによる▼2020年東京オリンピックは、日本最大の広告代理店である「電通の、電通による、電通のための」オリンピックだと言われる。青年に過労死を強いる国や企業がスポーツに励む若者の清々しさを食い物にするのは許せない。だからやっぱりオリンピック反対▼「○○は競争の世界やない、夢の世界や。私は夢の種を手に入れたんや!」(『半分、青い。』)という若者には、世界革命でスポーツを奪還しようと呼びかけたい。