〝この騒音体感せよ〟 環境説明会で住民の怒り
週刊『三里塚』02頁(0991号01面04)(2018/05/14)
〝この騒音体感せよ〟
環境説明会で住民の怒り
(写真 機能強化ありきのNAA準備書)
5月5日成田、6日横芝光町で、成田空港の機能強化策に対する環境アセスメントの説明会が行われ、再び住民の怒りが直接NAAにたたきつけられた。
同説明会は環境影響評価法に基づき定められた手続きだ。空港機能強化策を環境面からチェックする。これをクリアしないと空港計画の変更申請手続きに進めない。
6日の横芝光町での説明会には、わずか1週間前の告知にも関わらず約50人の住民が集まり、NAAを追及した。
「この会の目的は何なのか。騒音被害はとても許せるものじゃない。だから、この計画を撤回しろ、と言ったら撤回するのか」との鋭い追及に居並んだNNA地域共生・用地部長らは絶句した。
別の住民は「この準備書では住民の生活実感を取り上げていない。この地域に何カ月か常駐して騒音を体感せよ」と要求し追及した。
事業計画とは独立に環境面からのチェックを行う手続きのはずだが、NAAの報告は、「空港機能強化ありき」「事業推進が大前提」というまったく住民無視の〝通過儀礼〟となっている。
26日には芝山町、27日には多古町で説明会が予定されている。住民の怒りで環境アセス準備書を白紙撤回させよう。