市東さんの農地を絶対に守る 第3滑走路造らせない 同盟・支援が60回目の一斉行動
市東さんの農地を絶対に守る
第3滑走路造らせない
同盟・支援が60回目の一斉行動
朝鮮半島の南北分断体制が根底から揺らぐ情勢が始まった。民主労総の波状的ゼネストと「ロウソク革命」のうねりが、「南北民衆が力を合わせれば軍事境界線などぶっ飛ばせる!」という声となり、東アジア全域へと拡大しようとしている。体制的危機に陥る安倍政権はあくまで改憲にしがみつき、戦時徴用と軍事空港建設のために市東さんの農地の強奪、空港機能強化策を進めようとしている。反対同盟一斉行動のねばり強い闘いは、安倍政権を打倒するゼネスト準備だ。
4月21日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議(支援連)は、60回目の周辺一斉行動を闘った。
朝8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに、いつもより多い22人が集合し、この日の行動の目標確認など打ち合わせを行った。一斉行動が始まったのが2013年5月19日。実に丸5年も毎月欠かさず、1000〜1500枚もの「反対同盟ニュース」を配布してきた行動の力を誰もが実感しながらこの日の行動に取り組んだ。
伊藤信晴さんから、空港機能強化に反対する周辺住民の動向について説明があった。「芝山町の住民団体は、4者協合意があっても闘う意志を増している」として、3月29日、4月19日に国土交通省、千葉県庁に出向き、「4者協合意撤回」の要望書を提出したことを報告、4月8日には新たな看板を建てたことも紹介した。
太郎良陽一さんは、市東さんへの強制執行情勢が緊迫していることを訴え、5月14日耕作権裁判、5月24日請求異議裁判の6回目、6月28日同裁判の7回目が予定されていることに決意を喚起し、「裁判闘争も全力で闘おう」と提起した。
萩原富夫さんも「60回目になる一斉行動の力は大きい。全力でがんばろう」と檄(げき)を飛ばし、市東さんは「暑い一日になるが水分補給など、体調に注意してやりぬこう」と激励した。
「反対同盟ニュース」は第55号。3面でかけがえのない農地を守る市東さんの闘いを特集として紹介。4面の「地域住民の声」では第3滑走路敷地内で反対する住民の怒りの声、「安倍政権は民主主義の敵だ」とする意見を掲載した。
9時30分、全体が、成田市、芝山町、多古町の担当地区に向かった。太郎良さんは、芝山町の騒音下と多古町の第3滑走路予定地を回り、顔見知りとなった住民との討論を深めると共に、第3滑走路にむけたNAA(成田空港会社)や行政当局の動きを聞き取った。
伊藤信晴さんは、地元の芝山町白桝部落を中心に「4者協合意」後の闘い方などを討論した。婦人行動隊の宮本麻子さんも成田市川上地区を中心に回った。
支援連は全体として、第3滑走路敷地内部落に重点を置いて展開した。その結果、NAA、行政当局の動きがある地域と、そうでない地域のばらつきがあることなどが分かった。
午後5時から市東さん宅で集約の集まり。それぞれから詳しい報告がなされた。再移転を迫られる芝山町の部落を回ったメンバーからは、「NAAの動きはほとんど聞かれなかった。一度移転して、もう一回移転するなど受け入れられない、というのが本音だった」などの声が報告されるとともに「今の段階では移転と言っても(買収額など)具体的な条件提示は皆無。判断のしようがない」という声も多数あったことが話された。
3・4の芝山デモを見た人が「手を振って応援したんだよ」と語ったとの報告もなされた。
来月の行動を5月20日(日)と確認し、さらなる奮闘を誓い合った。