全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 改憲阻止決戦に立つ 的場教授迎え講演 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0990号02面04)(2018/04/23)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 改憲阻止決戦に立つ
 的場教授迎え講演
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 市東孝雄さんと畑でトンネルはり【8日】)


 天候も農作業もにぎやかな季節がやってきました。何日もかんかん照りが続いたかと思うと突然やってくる春の嵐、初夏のような昼間とぐっと冷えこむ夜。気付けば野菜の成長とともに、ぐんぐんと通路やマルチの隙間から雑草が伸びだしています。これから何が伸びてくるのか、その相手をするのは大変でもあり楽しみでもある季節です。
 全国の大学キャンパスでは、春の新歓(新入生歓迎)闘争が進んでいます。学生自治会で、サークルで、自治寮で、多くの新入生との討論と共闘の開始、それによって活性化する上級生の様子が報告されています。
 4月16日、東京でも新入生歓迎企画として神奈川大学教授の的場昭弘さんを迎えて「マルクスだったらビットコインをこう考える」と題した講演会が行われました。貨幣の成り立ちや歴史、役割を見ながら、「価値を生みだすのは何か」ということをひもとく興味深い内容の講演でしたが、この中で的場さんは大学・学問に対しても言及していました。曰く、「真理の探究」の場だったはずの大学・学問の役割は今、「正解」を導きだすための機能のみが求められるようになり、大学教授は、ただ「正解」を伝達するだけの「大学教授という仕事」をしているのだと。立て看板の設置もビラまきもできなくなった「きれい」で「静か」な大学で今、国家が示す「正解」は、学生にとっては波風立てずに4年間をのりきって就職すること、教官にとっては国や資本家のご機嫌を伺って何とか生き延びることにされています。
 学生自治の破壊は、今まで「自由」「リベラル」とされていた大学でこそ最も急激に進行しています。ここを一掃していかないと、改憲も戦争も進めることができないからです。
 「自由の学風」を標榜(ひょうぼう)する京都大学では、5月1日に立て看板の規制が迫り、大学職員が教室を回って全学自治会同学会のビラだけを回収するという本当に許し難い検閲・思想弾圧が行われています。  「オール沖縄」の牙城である沖縄大学では、正規の手続きを踏んだ学生自治会の新歓企画に対し、大学当局がルールを捻じ曲げてまで開催を妨害しています。
 急激な自治破壊は大流動と分岐を生みだします。それは学生の中だけではありません。安倍政権の崩壊と同時に、「リベラル」勢力のペテンも次々と明らかになっています。今年の新歓には、例年になく教官からの絶対反対の闘いへの支持と協力がかちとられています。
 国家が示す「正解」が「常識」だとするならば、「常識を超えろ!(京大同学会新入生歓迎パンフレット2018)」という闘う学生の檄に応えようじゃありませんか。まず最先頭で闘う学生と同じ現場に立って、自分の職場・キャンパスでの実践を始めようじゃないですか!
 全国学生、とりわけ新入生は、4・27京大解放祭―5月沖縄闘争に立ち上がろう! そこを出発点に夏秋の改憲阻止決戦―市東さんの農地決戦を闘おう!

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