三留理男さんに聞く 50年前の激突を撮る
週刊『三里塚』02頁(0989号02面04)(2018/04/09)
三留理男さんに聞く
50年前の激突を撮る
(写真 68年3月31日の衝突【三留さんの作品から】)
(写真 市東さんと三留さん)
50年ぶりに旧成田市営グラウンドを訪れ集会に参加された報道写真家の三留理男さんに、当時のお話を伺った。
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50年前の3月にここに来た時はまだ小川プロ(三里塚闘争のドキュメンタリー映画を撮影)もいないし、プロのカメラマンは僕だけだった。僕の写真はフランスの雑誌にも掲載されたんですよ。
ここは当時グラウンド前って言っていたのね。戸村さんがけがしたのもここだね。東京から来た特別部隊の機動隊と全学連がバーっとここでぶつかって、随分けがしたんですよ。ヨコハマタイヤがあってそっちの方から機動隊が流れてきたんですよ。みんな遅くまで闘って、最後は三里塚方面に逃げて農家に助けてもらった。人がたくさん集まったよ。一番印象深いのは、学生のリーダー・秋山勝行の演説で「とにかく畑に入るな」。それと、警察からは「あれが三留だ、みんな覚えておけ」と(笑)。農民と学生との共闘もここから始まったんですよ。(談)
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1938年生まれ。三里塚闘争初期の68年から現地を取材。作品に『三里塚-成田闘争の記憶』