自民党大会を直撃
　〝安倍を監獄へ〟１２００人が銀座デモ

力強いコール

　３月25日午前、東京・品川駅前を「安倍を監獄へ」のメッセージボードが埋め、労組旗、自治会旗がひるがえった。憲法９条に自衛隊を明記する改憲案を自民党改憲案として押し通そうとする党大会への４５０人の怒りが安倍を直撃した。
　労働者人民の怒りの抗議に恐怖する安倍は駅前に大量の機動隊を動員して壁をつくり、会場に一歩も近づかせない態勢を敷いた。この警備への怒りも爆発、多数の右翼の街宣車とも対決して、動労千葉や港合同、全学連などのアピールが行われた。青年を先頭とした力強いコールが一帯に鳴り響いた。
　駅前では「安倍を監獄へ」ボードが大人気となった。「新宿での行動にも持っていきたい」「もらったボードを持って会場まで行ったけど、警察に阻まれ歩道橋からも排除された。許せない」など、怒り闘う人々の共通のスローガンになりつつある。ロイター通信などの海外メディアも闘いを報道した。
　午後１時からは「９条改憲発議絶対反対！朝鮮戦争とめよう！３・25大行進inＨＩＢＩＹＡ」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、全国から１２００人が結集した。「改憲・戦争阻止！大行進」運動の発足を高らかに宣言する場となった。

新運動が発足

　呼びかけ労組の一つ動労千葉の田中康宏委員長は①改憲・戦争阻止を全運動の土台に据える、②９月までに全国に無数の新運動体を結成する、③原則的で大衆的な運動をつくることを提起した。
　集会では呼びかけ人、労組からの熱い発言が続いた。「憲法に習熟し改憲阻止の大運動を。労組がＪアラート訓練などに反対して戦争協力を拒否することは大きな責任課題だ。朝鮮戦争に絶対反対しよう」（とめよう戦争への道！百万人署名運動の西川重則事務局長）
　「今こそ日教組は子どもたちを戦場に送らない教育をしようと組合員に呼びかけるべきだ。一人ひとりの教員が戦争教育に抵抗したら、今の社会を変えられる」（「日の丸・君が代」不起立被処分者の根津公子さん）
　「安倍や麻生こそ逮捕されるべき。証拠文書の隠ぺい、改ざん許さず腐敗した戦争国家を団結・革命で打ち倒そう」（憲法と人権の日弁連をめざす会の森川文人弁護士）
　「労働者の権利や賃上げだけでなく、９条だけは絶対に変えさせない運動をつくろう」（港合同の中村吉政委員長）
　「安倍のやり方は天に向かってつばをしているようなものだ。闘う私たちがしっかりすればチャンスだ。ストライキで闘い、安倍を倒す時だ」（関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長）
　また動労総連合からは、動労千葉争議団、動労総連合１０４７協議会、動労水戸が「ＪＲ東労組の大崩壊に際し、今こそ産業報国会化と対決して改憲阻止の先頭に立つ」と決意を表明した。
　闘いの決意の冒頭に、三里塚芝山連合空港反対同盟から、太郎良陽一決戦本部長、天神峰・市東孝雄さん、婦人行動隊の宮本麻子さんが登壇し、太郎良さん、市東さんが発言した（別掲）。さらに、星野さんをとり戻そう！全国再審連絡会議、沖縄・広島・横須賀の労働者、全学連が続いた。動労総連合青年部副部長の照沼靖功さんが「未来を切り開くのは闘いの旗を掲げ団結を守り抜いている私たち。非正規職撤廃・改憲阻止ゼネストを組織しよう」と訴えた。
　呼びかけ人の世田谷地区労顧問の花輪不二男さんが集会のまとめを行った。
　集会後、銀座デモにうって出た。「安倍、麻生、昭恵を牢屋にぶち込め」「改憲・戦争させない」の訴えに共感した多くの飛び入りがあった。

------------------------------------------------------------

反対同盟の発言

強制執行阻止を
　太郎良陽一さん

　私たちは三里塚の旗を持ち、この首都、霞が関で皆さんとともに安倍打倒の闘いの先頭に立てることを喜びをもって確認したいと思います。
　三里塚は決戦が近づいております。何よりも市東さんの農地強奪強制執行を阻止する闘いに全力で立ち上がりましょう。三里塚闘争は国家権力を相手にして体を張って闘う。実力闘争で闘う。その闘いを52年にわたって闘い続けました。全国の力で国家権力を相手にして、文字通り権力を圧倒し、空港建設をストップさせ勝利してきました。
　この三里塚闘争をもう一度国家権力を打倒する、大衆的な実力闘争をやる、全国的な共同闘争として闘いましょう。労働運動、全国の住民運動、反核・反戦運動と結び付きながら、三里塚闘争は諸先輩の闘い、そして今日集まられた皆さんが長らく守られてきたこの地平を守り闘います。機能強化策が強行されましたが空港に対する住民の怒りはますます盛んになっています。労働者・住民と空港は共存などできません。われわれの闘いで廃港に追い込みましょう。

軍事空港許さず
　市東孝雄さん

　日頃の支援、署名運動本当にありがとうございます。安倍政権による成田空港の軍事空港化、それを阻止する闘いを労農連帯、市民運動の団結の力で阻止しましょう。