ピンスポット 北原事務局長の偉業を偲び 同盟が追悼集発行 実力闘争貫いたリーダー
週刊『三里塚』02頁(0989号01面03)(2018/04/09)
ピンスポット
北原事務局長の偉業を偲び
同盟が追悼集発行
実力闘争貫いたリーダー
昨年8月9日に亡くなった北原鉱治事務局長の追悼集が、4・1三里塚全国集会に合わせて反対同盟から発行された(頒価500円)。
表紙をめくると、キリッとした表情で海辺にたたずむ北原さんの写真。あまり見たことのない姿に「どこの海だろう」と思いながら右に目をやると、懐かしい言葉が飛び込んでくる。
昨年開催された「偲ぶ会」の発言や寄せられたメッセージを軸に全体は構成されている。ともに闘い、現在運動の中軸を担っている方々の言葉の数々を通して、50年という長きにわたって反対同盟事務局長の重責を担い抜いてきた故人の闘いの一端に触れた思いがした。
全76ページの中で最も引きつけられたのが、「闘いの言葉」だ。とりわけ、著書『大地の乱 成田闘争』からの抜粋「地下壕からの報告」は圧巻だ。代執行当時の闘いが生き生きと伝わってくる。常に現場に身を置き国家権力と実力で闘いぬいた故人の姿に改めて心を打たれた。『大地の乱』を読んだことのない方には、この部分だけでも一読をおすすめしたい。