全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 4月新歓闘争へ 安倍の腐敗と危機 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0988号02面01)(2018/03/26)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 4月新歓闘争へ
 安倍の腐敗と危機
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 3・11反原発福島行動18で郡山市内をデモ行進)

 強い南風とともに、駆け足で春がやってきました。ビラ入れで回る家々の庭先の梅はもう見ごろ、全国各地で桜の開花が告げられて、少しずつ華やいだ空気になってきました。あれほど育たなかった葉物の背丈はあっという間に高くなり、巻かないまま畑に残った白菜からは、茎が伸びて菜の花が咲いています(これはこれで美味)。寒い冬を越えた春野菜は栄養満点、きっと忙しいこの時期を乗り切る活力を与えてくれるはずです。

安倍を監獄へ

 今年も新歓の季節がやってきました。早いものであと1週間もすれば、キャンパスは新入生であふれかえります。全学連は、今年の新歓を昨年からさらに進んだ情勢の中で準備し、取り組む決意です。すでに入試でのビラまきではウェブ動画「前進チャンネル」への多くの反響が報告されています。
 安倍政権の危機がますます深まっています。1年前と同じ森友学園事件という断崖絶壁に立たされています。政府や官僚、国家総ぐるみで公文書を偽造し、国家犯罪の隠ぺいを行っていたことが明らかになりました。第2次大戦終結直後に内務省や軍が行った公文書の焼き捨てと同じです。この事態に内閣支持率は軒並み急落、不支持率が上回り、今秋狙われている改憲発議も危機に追い込まれています。
 さらに今、安倍政権は、オリンピック、パラリンピックという「弾よけ」もなく、4月末の南北首脳会談、5月の米朝首脳会談の設定で朝鮮半島での戦争に突進することもできない、二進も三進もいかない状況です。桜が散るのが早いのか、安倍政権が倒れるのが早いのか。そのカギを握るのは、ちょうど1年前にパククネ政権を打倒した韓国の労働者、農民、学生のような闘いを日本でも作れるかどうかにかかっています。

敵は国家権力

 闘いの方向性ははっきりしています。今や命と生活を守るあらゆる闘いが、国家との闘いであることを多くの人が肌感覚で理解しているからです。「空港機能強化策」との対決もそう、「3・11反原発福島行動18」にメッセージを送ってくれた住宅追い出しと闘う家族もそう、京都大学で次々と行われる学生自治破壊、寮つぶしとの闘いもそうです。
 もちろん国家という相手は一筋縄ではいきません。そう考えるとき、実践してきた人の背中を見、歴史を学ぶということが突破のカギとなるのではないでしょうか。
 本紙前号で動労水戸の辻川慎一副委員長が「三里塚闘争を経験しなければ動労水戸はできなかった」と語っていたように、52年国家との闘いを続ける三里塚の地を訪れ、職場・キャンパスに持ち帰り、その経験をまた三里塚闘争に返すという実践を始めようじゃありませんか。
 全国学生は4・1三里塚全国集会から新歓に勇躍おどり出よう!
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