改憲阻止3・25日比谷野音-4・1成田市栗山公園へ 芝山町をデモで縦断 〝空港機能強化案粉砕〟訴え
改憲阻止3・25日比谷野音-4・1成田市栗山公園へ
芝山町をデモで縦断
〝空港機能強化案粉砕〟訴え
3月4日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で芝山現地闘争が闘われた。全国から110人が結集し、空港機能強化案白紙撤回を訴え住民との合流がかちとられた。さらに反対同盟は、4・1全国総決起集会の招請状を発し、市東孝雄さんへの農地取り上げ絶対阻止、空港機能強化案粉砕、改憲・戦争の安倍政権打倒を呼びかけている(別掲)。3月25日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれる改憲阻止集会と一体で、4月1日、成田市栗山公園への大結集を実現しよう。
正午過ぎ、芝山町朝倉の野戦病院前に全国から仲間が集合した。A滑走路を離陸したジェット機が轟音を立てて上空を飛び、そのたびに会話も聞こえなくなる。
デモに先立ち伊藤信晴さんが発言し、3月2日に横芝光町で「町議会全員協議会」が開かれ、佐藤晴彦町長が住民の激しい怒りで、空港機能強化の見直し案の受け入れの「結論先送り」を表明したことを報告した。
4者協合意阻止
続いて萩原富夫さんが状況説明を行った。「相川勝重芝山町長や小泉一成・成田市長は以前から24時間空港や新滑走路建設を要求していた。しかし今、横芝光町では住民の激しい反対の声で強化案の合意ができない。この状況で国交省、NAA(成田空港会社)、千葉県、関係市町が4者協議会を開いて強化案を決めるなど絶対に許さない。A滑走路では東京五輪を口実にして、先行的に夜間飛行制限時間を縮小して、朝の5時から深夜0時30分まで飛ばそうとしている。今日のデモで、住民に闘いへの決起を呼びかけよう」
横芝光町に在住する動労千葉の渡辺靖正執行委員が発言に立った。「3月1日の住民説明会に参加したが、国交省、NAAらは分かりにくい専門用語を多用しながら、住民を無視して年間50万回の発着を目指すなどと言った。そして強化案の説明で、〝スライド制を使い、滑走路ごとに見れば7時間の静穏時間を確保した〟などと言っていた。だが実際には空港全体では飛ばない時間は一日のうちわずか4時間半。谷間地域では19時間半も騒音にさらされる。住民からは次々と反対意見が出た。そして町長の先送り表明となった。これからも横芝光町で反対を貫きます」
意気高くシュプレヒコールを上げて、反対同盟を先頭に芝山町縦断デモに出発した。
抜けるような青空だが、激しい風で、旗・のぼり・横断幕が飛ばされそうになる。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんが、「第3滑走路阻止、空港機能強化案白紙撤回」「市東さんの農地を守ろう」と大音量で訴えた。
怒りのデモ貫徹
山あいの起伏に富んだ道を抜け、県道62号線へ出て、強い日差しと強風を突いて進む。山田交差点を左折するとようやく、人家、畑、商店、看板などが現れた。A滑走路の延長線にほぼ平行する道で、上空を騒音とともにジェット機が飛び続けている。シュプレヒコールとアピールに交えて、「反対同盟の歌」を賑やかに流して古里を守ることを訴えた。
人通りはほとんどなく、騒音被害などの影響で人口が減少していることが実感される。そんな中でも、農作業の手を休めて渡されたビラを読む人、窓から手を振って応える人など沿道住民との交流が実現した。
約2時間をかけて全員が5・4㌔の長いデモを貫徹した。解散地点の芝山町役場の前では、大量動員された警察官ばかりが目立っている。元反対同盟でありながら、今や突出した空港推進派町長として強化案を率先して受け入れ、反対同盟の集会を妨害(会場貸し出し拒否)するまでに堕落した相川町長。彼は今どこかで、怒りのデモが自分の足元に及んだことをうかがい、戦々恐々としているのだ。
最後に市東孝雄さんが、「ホップ・ステップ・ジャンプと、今日から3・8請求異議裁判、4・1全国集会の闘いへと進みましょう!」と呼びかけ、伊藤さんのリードでシュプレヒコールを行って締めくくった。
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9条改憲発議絶対反対! 朝鮮戦争とめよう!
3・25大行進 in HIBIYA
3月25日(日)午後1時
東京・日比谷野音 主催/実行委