〝三里塚は将来の灯り〟 農地を守る会・茨城が総会

週刊『三里塚』02頁(0986号02面04)(2018/02/26)


〝三里塚は将来の灯り〟
 農地を守る会・茨城が総会

(写真 4回目の茨城総会【10日】)

(写真 署名を手渡す木村代表【右】)


 2月10日、茨城県つくば市で「市東さんの農地を守る会・茨城」の総会が開かれ、反対同盟の太郎良陽一さんと現地闘争本部員、現地行動隊が参加しました。最初に代表の木村郁夫動労水戸書記長が「安倍の改憲・戦争を許さず、この2〜3年で飛躍しよう」とあいさつ。「茨城・星野文昭さんを取り戻す会」の日下部伸さんが反対同盟歌をヴァイオリンで演奏し、スライドで昨年の活動報告を行いました。1月末の全国農民会議総会に参加した会員からは、昨年4月に国会で可決された「主要農産物種子法(種子法)」の廃止について提起がされました。
 太郎良さんは、決戦本部の立ち上げの経緯を語り、動労水戸がいち早く現地に来てくれたことに感謝を述べ、「今年の全国集会は、50年前に三里塚反対同盟と砂川基地拡張反対同盟、全学連が共催で集会を行った場所である栗山公園で開催する。当時、機動隊に頭を乱打された戸村一作委員長の意識が変わり、実力闘争を訴えるようになった。三里塚闘争の闘いの転換点になった」「国家権力と闘う日本最大の砦としての三里塚にぜひ来てほしい」と熱烈に4・1全国集会への結集を訴えました。続いて現闘員が「静穏な時間は実質4時間半」と見直し案のペテンを暴露。行動隊は芝山町の2か所に新たな看板が建ったことを報告し、地域住民と共に闘う決意を述べました。
 討論では、種子法廃止について「国は農業を守らない」「米も単なる商品にされる」と議論になりました。初参加の労働者からは、「大学時代、百姓一揆の論文を読み、初めて三里塚を知った」「中学校の公民教科書には農民や住民の犠牲よりも『公共の福祉』のために成田空港が造られたと写真入りで載っている。農民がどういう思いで立ち上がったのか教育の現場では知らされないままだ」「三里塚は将来の灯りだ。援農に入り本当の農業とは何かを見てみたい」と、現地に駆けつける決意を語りました。
 最後に小竹運輸労組の野澤英人副委員長が、1月25日の名誉棄損損害賠償裁判の、総額110万円の損害賠償を組合員個人や組合に請求する不当判決を弾劾し、三里塚とともに闘うと力強く宣言しました。
(二川光)

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