全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 改憲阻止の先頭に ルールを打ち破る 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎
週刊『三里塚』02頁(0986号02面03)(2018/02/26)
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
改憲阻止の先頭に
ルールを打ち破る
全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎
(写真 斎藤全学連委員長とデモ行進)
日差しもだんだんと強くなり、晴れの昼間はポカポカ陽気。先週末には「赤っ風」も吹き、着実に春が近づいているのを感じる現地です。冬野菜の出荷が終わり、春野菜の成長を待つこの時期は端境期、少しずつ育ってきたホウレン草や小松菜といった葉物や切干大根など、野菜のケースの中身は農家の工夫の見せどころです。寒い冬を越えた今年の葉物は、きっと甘く育っているはず。
2月15日、京都大学は、同学会副委員長・安田淳敏君へ「無期停学処分」を下しました。絶対に許せません。この処分は、ありもしない「職員への暴力行為」(昨年10月に逮捕されたが不起訴釈放、しかも裁判所は職員側の「ラグビーのようなタックル」という暴力行為まで認めている!)に対して、いつの間にか変えられた「学生懲戒規定」に則って、学部を飛び越えて本部が決定したという、徹頭徹尾デタラメなものです。
大学当局が「営業権」や「施設管理権」を振りかざし、「規定」や「規則」を万能のものとして国家権力と一体となって学生を弾圧する、これは約12年間の法大闘争で繰り返し行われてきた手法です。そして、労働現場や法廷でも同じような攻撃が始まっています。
昨年10月に東京地裁で行われた動労千葉の強制出向無効確認訴訟の判決では、出向について、労働協約も個別的同意も必要ないと就業規則を万能化し、仮に偽装請負があったとしても外注化・出向は合法だと断じました。
2月19日に千葉地裁で行われた耕作権裁判では、三里塚裁判で初めて、入構者への手荷物検査が行われました。これが本当にひどかった。警察権力の監視下で裁判所職員が全員のバッグを開けさせて中身を確認するのです。正当な理由が述べられるわけでもなく、令状が発行されているわけでもない、「管理者(裁判所所長)の決定」で、法を司る裁判所が率先してこの人権侵害を行っているのです。
これらの攻撃に「働き方改革」や改憲の正体が表れています。これを打ち破る力はやはり、自らが働き、学ぶ現場で分断を乗り越えて闘う中にあります。動労千葉は2・11国鉄集会で、1047名解雇撤回闘争の新しい段階として、労働委員会闘争を闘うことを宣言しました。さらに今年3月末に狙われていた千葉鉄道サービス(CTS)における「5年ルール」での首切りに対し、正規職と非正規職が一体となってストライキを闘う中で、ほぼ全員の無期転換をかちとりました。京大においても、様々な攻撃に対し、大学自治破壊を許さないという一点で多くの学生が声を上げ始めています。
三里塚においてもそうでしょう。空港機能強化案をめぐる「4者協議会」が迫る中、市東さんが貫いてきた絶対反対の闘いの質と勝利性を波及させ、騒音下で立ち上がる住民の軸として立てる闘いが始まっています。
3・4芝山現地闘争に立ち、騒音下住民と連帯しよう! 3・8請求異議裁判―4・1三里塚全国集会に総決起しよう! 「3・25大行進 in HIBIYA」に結集し改憲・戦争反対の先頭に立とう!