団結街道
週刊『三里塚』02頁(0985号01面07)(2018/02/12)
団結街道
セブンイレブンが2万店を突破した。様々な突っ込みが入るのを承知で言えば、関西人の私は元々ダイエー系列だったローソン贔屓(ひいき)で、イトーヨーカドー系列のセブンイレブンは好きではない▼ただ、ミーハーなこともあって広島に住めばポプラのコメぎっしり弁当に惹(ひ)かれ、千葉でセーブオンを知れば、苦すぎるコーヒー、栗味のアイスなど唯一無二の安い商品にはまった。とりわけ近所のセーブオンは働く労働者のあいさつと心配りが気持ちよく、直近にセブンが出来た後も、可能な限りセーブオンを利用し、周りにも勧めてきたほどだ▼しかし、セブンの進出とローソンによる買収によってセーブオンがつぶされてしまった。セブンの「近くて便利」に消費者の意識改革では勝てないことが実証された……▼他方で、書店数は1万店を切りそうだ。やはりアマゾンの進出が大きい。書籍・映像から食品、医療分野やアパレル分野へとその販路を広げ、店舗で働く労働者を次々と首にし、アマゾン帝国を築こうとしているがごときだ▼独占的地位を築くコンビニとアマゾンに象徴される地域とウェブの制圧は、人と人との交流の場を奪い、共同性を破壊する資本の攻撃としてとらえるべきではないか。そんなことに思いをめぐらせながら、コンビニで買った肉まんを食べながらアマゾンで注文をする……労働者階級が権力を取る以外解決はない。