全学連国賠 暴行の動画・写真出せ 公安が証拠提出を拒否
全学連国賠
暴行の動画・写真出せ
公安が証拠提出を拒否
1月16日、東京地裁民事第31部(小野寺真也裁判長)で、一昨年9月の全学連大会での公安警察による学生襲撃に対する国家賠償請求訴訟・第4回弁論が行われました。
大会当日に会場前で警視庁公安部の刑事たちが撮影した大量の写真と動画(学生への殴る蹴るの暴行が克明におさめられている)を法廷に提出しようとしないこと----これが現在の裁判の最大の焦点です。
被告である公安警察と東京都は、動画・写真の存在を認めつつも、証拠としての提出をかたくなに拒んでいます。自らにとって「やましい」事実が写っていることを半ば認めているのです。しかも、あろうことか「第三者が写っていてプライバシーの問題があるから」や「刑事告訴された時の証拠になってしまうから」など、提出拒否の理由にもならない「理由」を並べ立てているのです。国家による権力犯罪の露骨な隠ぺいであり、まったく破産しています。法廷では、被告が裁判長から「裁判の円滑な進行のために(動画・写真の)提出を」と促される始末です。
署名確認に続いて、原告の仲井祐二君が意見陳述に立ち、「被告を追い詰めているのは私たちです。真っ向から国家権力・公安警察の弾圧に対して対決する中で勝利が切り開かれます。国家権力との対決を恐れて、戦争・弾圧など止められません。闘う中に勝利の展望があります」「本裁判に多くの労働者民衆が注目しています。裁判所は、公安警察と結託して真実を隠ぺいし、弾圧を『正当化』する立場に立つのか!」と力強く裁判長に迫りました。
裁判後の総括集会(写真)でも、弁護団や動労水戸・辻川慎一副委員長、初傍聴の学生から活発な意見が出され、さらに多くの傍聴者を集めることで公安警察を追い込んでいこうと確認されました。次回の口頭弁論は3月22日(午後3時開廷)です。裁判の傍聴にぜひ集まってください!
(全学連・F)
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▼全学連大会襲撃事件
2016年9月1~2日に東京都内で開催された全学連第77回定期全国大会の会場前で、大会破壊を意図した警視庁公安部の警察官らが参加者に襲いかかり、帽子や衣服などをはぎ取る、胸倉をつかんで殴るなどの暴行をはたらいた事件。