現地闘争本部の18年アピール 強制執行を粉砕しよう
現地闘争本部の18年アピール
強制執行を粉砕しよう
世界戦争の危機を世界革命へ----世界の労農学人民が、自国帝国主義打倒・国際連帯の圧倒的強化を実現して、労働者・農民が主人公となる社会の実現へ、強力に前進する2018年の闘いが始まった。
本年の三里塚闘争の課題は鮮明だ。第一は、市東孝雄さんの農地を全人民の力で死守する闘いである。祖父から3代100年耕し続けてきた命にもかえがたい天神峰の農地を、日帝・国土交通省、成田空港会社(NAA)は、不法不当の限りを尽くして強奪しようとしている。
成田空港の「公共性」など大ウソだ。NAAは会社法上、百パーセント営利会社だ。その会社が企業の営利活動の一環として行う誘導路直線化のために、市東さんの農民として生きる権利がなぜ奪われなければならないのか。金儲けのための企業活動のどこに「公共性」なるものが存在するか。
逆に、私企業だからこそ「期待需要」でしかない「50万回飛行」をでっち上げ、数万〜十数万人の北総住民を塗炭の騒音地獄に追い詰めて、「成田空港機能強化」なる金儲け主義の極致に走らざるを得ないのだ。
市東さんの生きる権利の剥奪(はくだつ)は、全人民一人ひとりの生きる権利の剥奪だ。強制執行攻撃を粉砕する闘いをわが闘いとして2018年を闘おう。3・8請求異議裁判弁論が決戦中の決戦だ。「強制執行許すな」の署名を集め、総力で3月8日、千葉市中央公園に結集しよう。
第二は、上述した成田空港機能強化攻撃との闘いだ。2016年10月から始まった説明会攻防では、騒音下住民の圧倒的攻勢によって、国交省、NAA、自治体の思惑は大きく砕かれた。2017年6月の「見直し案」も見せかけの深夜便「短縮」の正体を一瞬にして見破られ、17年10月から始まった「見直し案説明会」は住民の怒りの噴出の場となった。
年度内4者協開催を許すな
機能強化案推進の黒幕にして、自民党運輸族のドン二階俊博は業を煮やし、「3月末までに力づくでも住民の了解を取り付けろ。できないならこの案は撤回する」と利権をあてこむ地元9市町を脅しにかかっている。
空港機能強化を阻止する闘いは4者協議会年度内強行開催攻撃との大決戦に入った。反対同盟はこれに対して、空港機能強化案粉砕の3・4芝山現地デモ方針を決定した。ここで三里塚闘争の裏切り者=芝山町長・相川勝重が、集会妨害の暴挙に出てきた。昨年12月21日、芝山文化センターの使用申請に対して「予算がないから貸せない」なる理由ならざる理由で、不許可としてきたのだ。「賛成派」には2度も貸しておきながら反対する人間の表現の場は奪うというのだ。
われわれは相川勝重の集会破壊を徹底的に粉砕する。
第三に、以上の闘いを、安倍政権による戦争と改憲を阻む決戦の一環として推進することだ。三里塚闘争50年の闘いは日帝による戦争攻撃を軍事空港反対の労農同盟によって打ち破ってきた闘いだ。同時に戦争に対して内乱を対置する反戦・反権力の砦だ。2・19耕作権裁判・デモの闘いから3・4芝山現地闘争~3・8闘争〜4・1全国集会(成田市栗山公園)へ。2018年を縦横無尽に疾駆しよう。