大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0983号02面06)(2018/01/08)


大地の響き 投稿コーナー

現地デモ初めて参加
 首都圏大学 佐藤翔太

 去る8日に開催された反対同盟の新年デモおよび団結旗開きに全学連の一員としてはじめて参加しました。朝鮮戦争情勢下、三里塚は裁判闘争で新局面を迎え、また深夜離着陸と第3滑走路建設が狙われています。このような情勢において、日帝国家権力と最前線で闘う反対同盟と共に行動できたことを誇りに思います。
 さて、今回のデモで驚いたのは何と言っても国家権力の監視体制です。デモ出発点から経路に沿って終着点まで、大量の公安や機動隊が大変情けない姿を見せていました。しかし、これは国家権力が感じている恐怖の表れでしかないと思います。反対同盟が決して金で買収されずに一貫して「農地死守」を掲げていること、全学連などが長きにわたり反対同盟と共に闘い続けていること。
 これらに国家権力が恐怖し続け、そしていつまでも空港を完成させられずに追い詰められていることが、あの弾圧体制に表れていると思います。特に全学連三里塚現地行動隊長から農地を前に説明を受けると、その思いはますます強まりました。
 今後も出来るだけ機会を見つけては三里塚に行きたいと思います。また、「三里塚は過去の話ではないんだ」ということを、もっと学生に伝えていく必要があると感じました。農地強奪、新滑走路建設、機能強化を許さず、これを粉砕しましょう。
 闘いの場所は三里塚と東京、農地と大学と異なります。しかし、身体は離れていても心は一つです。共に闘いましょう。

前線に根を張る野菜
 京都大学 全学連書記長 安田淳敏

(写真 反対同盟旗開きで学生運動の復権誓う)

 白い塀に囲まれた東峰神社。轟(ごう)音が鳴り響いたかと思うと、車輪格納前のジェット機が飛び立っていく。数分ごとに巨大な鉄塊が頭上をかすめるのである。神社の奥、柵で囲まれた荒れ地に群がる公安警察。反対集会に集まったわれわれを監視し、しきりにメモを取っている。空港側が立てた「所有地」の看板がすべてを物語っていた。「公共の安全」の名の下に、守っているのは利権というわけだ(そもそも「公」はかつて天皇を意味していた。今も昔も「公益」は万民のものではないのだ)。
 しかし集会では、反対運動が勝利的に闘われていることが確認された。 実際、かの荒れ地に隣接する畑は、階級戦争の最前線であり、そこに根を張るキャベツは、我々自身の象徴だ。
 デモ後の旗開きでは、京大で闘う私への停学処分反対署名に多くのご協力をいただけた。あらゆる戦線は連帯して戦争=資本主義をこの世から葬り去ろう!

国家権力と対決の場
 群馬・農地を守る会 小出敬三

 10月8日の三里塚集会に初めて参加させていただきました。まずびっくりしたのはジェット機の離着陸の多さでした。静かになる間もなく、うるささは大変なものです。こんな環境では人間として生活していくのは大変だなと思いました。
 ともすれば三里塚はもう終わったと思われがちですが、どっこい三里塚の人たちと支援の人たちの強固な団結で今も国家権力と堂々と対決しています。北原事務局長さんは亡くなりましたが、反対同盟はますます団結を固くして闘っています。
 高木仁三郎など著名な人も三里塚に参加していました。既成左翼が権力との対決を避ける状況では、三里塚こそ真の意味で国家権力との対決の場です。日常的に国家権力と向き合うのはしんどいことですが、三里塚の闘いはきっと勝利すると思います。
 総選挙では自公の壊憲勢力(その他壊憲勢力)が圧倒的多数ですが、数で負けていてもいつかはひっくり返してやるという心意気で、頑張りたいものです。三里塚と支援する戦いはこれから五十年百年と続くことと思います。それこそが真の人民の生活、政府を創るものだと思います。
 農業を顧みない安倍自公政権は亡国の道をまっしぐらです。農産物が外国まかせになれば国民は食べられなくなる可能性があります。
 安倍には想像力がないのでしょうか。絶対許せない。

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