団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0983号01面05)(2018/01/08)


団結街道


 今年はマルクス生誕200年。30歳を前に『共産党宣言』、50歳を前に『資本論』第一巻を著し64歳でこの世を去った▼エンゲルスは、盟友の死に際し、「世界は頭一つ分だけ低くなった」と述べ、「彼の名と仕事は数世紀を通じて生き続ける」と弔辞を送った▼マルクス主義学生同盟・機関誌『中核』(復刊2号)は革命家としてのマルクスを甦らせた。ヘーゲル左派から出発し、フランスの社会主義や古典派経済学を批判し、唯物史観と「資本論」を確立したという学問的な探求に重点を置く旧来のマルクス像を改めさせるものである▼ヨーロッパ全体における当時の革命運動の疾風怒濤の展開。イギリス・フランスでの労働者階級の表舞台への登場。労働者結社の萌芽的な発生と国際的なつながりが共産主義者同盟の結成へと結びついていく歴史的運動の当事者としてのブレークスルーが描かれている▼評伝として傑出しているのは、「労働者階級の解放は、労働者自身の事業である」「あらゆる災厄を止め、新しい社会を作るのは組織されたプロレタリアートだけである」というマルクス思想の核心を階級闘争とその必然的発展として提起している点だ▼時代は、最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義の全面的崩壊過程。極限的に腐朽する資本主義に断を下すのは、職場からの労働者の団結だ。職場・地域・学園で『中核』を広めよう。
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