星野さん、大坂さんは無実 全国集会で2人の奪還誓う

週刊『三里塚』02頁(0981号02面04)(2017/12/11)


星野さん、大坂さんは無実
 全国集会で2人の奪還誓う

(写真 「家族からの訴え」で壇上から呼びかける星野暁子さん【11月26日 東京】)


 11月26日、東京・星陵会館で「星野さん大坂さんを今すぐ返せ!全国集会」が開かれ、全国から520人が集まった。
 集会冒頭、星野文昭さんと大坂正明さんのメッセージが読み上げられた。星野さんは、「戦争を始めようとする政府を打倒して、搾取・貧困・戦争をなくし、誰もが人間らしく働き生き満たし合う社会を必ず実現しよう」と訴え、大坂さんは「勝利をかちとり、星野さんとともに出獄したい」と決意を表した。
 共同代表の戸村裕実さんと香川取り戻す会が更生保護委員会闘争の報告の後、弁護団からの星野再審請求闘争と大坂さんの裁判闘争への呼びかけが行われた。
 休憩をはさみ、高野咲子さんが「ソリダリティ」「あの坂を登って」などの迫力ある箏(こと)の調べが会場に響き、参加者の胸を打った。
 基調報告の後、京大弾圧の学生2人が決意表明、動労千葉の渡辺靖正執行委員など労働者が連帯発言を行った。
 「家族の訴え」で、星野暁子さんが申し入れや面会、処遇改善などを報告し、文昭さんとともに歩む決意を述べた。さらに弟の修三さん、従兄弟の誉夫さんが、文昭さん解放を切実に訴えた。最後に、共同代表の平良修さんが、「獄死を許さない。四国更生保護委員会を『更生』させるぐらい迫ろう」と呼びかけ閉会した。その後、青年・学生先頭に「星野さん、大坂さんを返せ」と声を上げ都心をデモした。

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71年渋谷闘争は正義 全証拠開示を!

 星野文昭さんは、71年11月14日、沖縄返還協定批准阻止の東京・渋谷闘争のデモ隊のリーダーでした。このデモで機動隊員が1人死亡し、星野さんはその「殺人実行犯」にデッチあげられました。ウソの「共犯者」の供述だけで無期懲役が確定し、徳島刑務所に収監され続けています。
 有罪の物証は全くありません。証拠は、検事が取り調べ段階で作成した学生6人の「供述調書」のみです。しかも、5人は裁判で「警察・検察がつくり上げたストーリーに沿って供述を強いられた」と証言し、「殴打している星野さんは見ていない」と真実を語り、残る一人は証言を拒否しました。しかし、裁判所は「法廷証言は信用できない」として、星野さんを「有罪」としたのです。
 11・14渋谷闘争を星野さんと共に闘った大坂正明さんを罪に問う「証拠」とされているのも、5人の供述調書だけです。大坂さんのでっち上げを暴くことと星野さんのでっち上げを暴くことは一体です。
 これまでの再審請求でも、無実の新証拠が次々と出てきています。証拠開示された写真に写っている、機動隊員殴打現場の先を通過中の星野さんが手にした鉄パイプは、紙がまかれ損傷もなくきれいなまま。これは星野さんが殴打していないことを証明しています。
 また、星野さんは、殴打現場から離れた十字路に立ってNHK方向の機動隊の動きを注視していた際に、車のフロントガラスに映る光を見ています。これは当人しか知りえない事実であり、殴打現場にいなかった事実を示しています。
 星野再審・無罪の闘いは、更生保護委員会との闘い、大坂さんの裁判闘争との合流で新たな段階に入ります。星野さんの服役期間は今年7月で30年、更生保護委員会は仮釈放のための審理を開始せざるをえません。絵画展の開催、全証拠開示100万人署名、要望書、申し入れなど、できることは全てやりきり更生保護委員会を追いつめましょう(詳細は「星野再審連絡会議」で検索して下さい)。
 星野文昭・大坂正明さんの解放をかちとりましょう。

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星野文昭さんに年賀状を出そう

〒779―3133徳島市入田町大久200―1
星野文昭様

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