団結街道
週刊『三里塚』02頁(0979号01面06)(2017/11/13)
団結街道
11月7日はロシア10月革命から100周年。ロシア帝国主義を打倒した労働者革命であったロシア革命は、資本主義から社会主義への世界史的過渡期を切り開き、現代世界を根底において規定し続けている▼革命当時の雰囲気、高揚感をできるだけ学び、読者と共有できればと、ロシア革命にまつわる著作や人物の発言を小紙「闘いの言葉」でとりあげてきた。革命の波及力は時空を越え再びよみがえりつつある▼ロシアの世論調査機関が先月公表した調査結果では、18歳から24歳までの若い世代でロシア革命を肯定的にとらえる人が増えているという。改良主義、漸進主義、議会主義の延長線上ではない革命の魅力と同時に、スターリン主義に変質したとは言え、資本主義とは異なる当時の社会の文化・芸術を含む共同性へのノスタルジックな憧れもあるようだ▼ロシア革命を語る上で欠かせないのが、労働者自己解放の力を否定し、再び物質の支配に人間をひれ伏させるスターリン主義の問題だ。しかし、その点について述べられている著作は少ない。「革命の名で革命を圧殺する反革命」=スターリン主義は語って否定するものではなく示して乗り越えるものなのだろう▼お互いを仲間と認めあえる団結・つながりを具体的に築くこと。損得勘定に明け暮れ、ポジション取りに汲々とするのではなく、喜怒哀楽をはじめとした感性を取り戻すことが第一歩と思う。