韓独労働者、現地に 反対同盟・動労千葉と交流
韓独労働者、現地に
反対同盟・動労千葉と交流
11月2日、民主労総ソウル地域本部の訪日団24人とドイツの機関士労組(GDL)6人が三里塚現地を訪れた。
天神峰の市東さん宅離れの庭で動労千葉の田中康宏委員長が「動労千葉にとって三里塚との連帯は大切なものです」と歓迎のあいさつを行った。
三里塚現闘員は、今立っている市東さんの農地は闘争によってかちとられていることを解説した。
その後ヤグラに登り、市東さんが滑走路と誘導路に囲まれながら闘いぬいている現実を確認して怒りを共有。次に、南台の誘導路を「へ」の字に曲げている焦点の畑を見学した。闘いの中でつくられた豊かな土と作物を体感した後、交流会会場へと向かった。
最初にビデオ「三里塚闘争不屈の50年」が上映された。国家権力の暴力的空港建設に対し、「農地死守・実力闘争」の原則を貫いた三里塚農民の歴史的映像記録が、全員の心をとらえた。
最初に田中委員長があいさつに立ち、8月に亡くなった北原鉱治反対同盟事務局長に全員で黙祷を捧げた。
続いて反対同盟の萩原富夫さんが歓迎のあいさつを述べ、「済州島の第2空港反対の闘いと連帯し、ともに闘っていく」と決意を表した。
韓国の訪日団を代表し民主労総ソウル本部のイジェウン指導委員が、「血と汗を流して続いてきた三里塚の精神を受けとめ、私たちもともに闘う。三里塚は必ず勝利する」と連帯を表明した。
GDLベルリン支部長のクルト・シュナイダーさんは、「農民が50年を超えて闘い、労働者人民がそれを支援する三里塚に初めて接し、感激している。韓国の闘いと合わせ、その息吹をかばんに入れてベルリンに持ち帰る」とあいさつした。
市東さんが「農地を守り戦争に反対するという原則を貫いてきた。みなさんとともに闘う」と述べ、乾杯の音頭をとった。全国農民会議共同代表の小川浩さんも駆けつけ、「今のままでは生きていけない時代だ。韓国の闘いに学び、農民同士の日韓連帯も深めていきたい」とあいさつした。
心尽くしの料理がふるまわれ、会は和やかに進んだ。最後に全員で「トゥジェン!」のポーズで記念撮影し、固い連帯のきずなを結んだ。