大型機ばかりだ! 「低騒音」のペテン許すな

週刊『三里塚』02頁(0978号02面04)(2017/10/23)


大型機ばかりだ!
 「低騒音」のペテン許すな

(写真 ジャンボ機の1・3倍世界最大のA380)

 NAAが6月12日に発表した「成田空港機能強化に関する見直し案について」の中で、23時以降の飛行について、卑劣なウソが含まれていることが明らかになった。同文書の8ページには、「午前5時台及び23時以降の運航については、低騒音機に限定する」と明記してある。ところがその機種を見ると、B747―8ジャンボ機、A380、B777など大型機がずらりと並んでいる。これらを航空会社は「低騒音機」と称しているが、その基準については示されていない。
 特に写真にあるA380は、世界最大の航空機で、座席数800以上。世界初の総2階建てで、ジャンボ機の1・3倍もある超大型機だ。エンジンは左右にふたつずつ付く4発式。これのどこが「低騒音機」なのか。
 「機種」の欄はすべて数字かアルファベットの航空機種が7つも並んでいる。素人にはどの機種がどれほどの大きさか、分かるはずがない。
 朝の5時台、夜中の11時以降、大騒音のB380を公然と飛ばすことは、″殺人行為〟そのものだ。NAAは「航空機は昔より静かになった」とくり返す。しかし、うるさいものはうるさいのだ。ある住民は次のように語る。「うちの部落に夏目誠社長自身と家族が数カ月住んでみればいいんだ。それでもこんなでたらめな空港機能強化案を提示できるのか!」NAAのペテンを許すな。
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