全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 杉並の熱気を11・5へ 斎藤委員長が奮戦 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0978号02面02)(2017/10/23)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 杉並の熱気を11・5へ
 斎藤委員長が奮戦
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 演説を聞いていた区民と固く握手)

 残暑がいつまでも続くかと思えば、突然の長雨と台風の到来。現地では端境期が過ぎ、葉物や里芋、さつまいもの出荷が始まったところですが、後の影響が心配です。九州や関西、関東や東北からも様々な被害が報告されています。京都大学では講義棟近くの大木が倒れたとか。被害に遭われた皆さんに、心よりお見舞い申し上げます。
 衆議院議員選挙を、東京8区・杉並で闘った斎藤いくま全学連委員長の獲得票数は、2931票でした。僕はこの票数を見て、率直に言ってとても悔しいし、まだまだ力不足だということを突き付けられたと感じています。一方で、「この国に革命を」を掲げて闘った12日間の選挙戦は、これまでの「革命的選挙闘争」から一段飛躍した情勢を杉並に巻き起こしました。
 僕は今回の選挙戦では街頭宣伝を担いました。街宣現場で何より目立ったのは、青年・学生との出会いです。斎藤委員長は現在29歳、彼は「自分と同世代に伝わる言葉で話したい」という問題意識から、ていねいに言葉を選びながら「政治と日常」「政治と日々の労働」が分断されている現在の状況をともに打ち破ろうと訴えました。10月15日の阿佐谷デモも、深夜まで青年労働者と学生が討論して作り上げました。また、毎日のように「前進チャンネル」(中核派の機関紙「前進」の記事を紹介するインターネットの動画チャンネル。通常は週2回の更新だが、選挙戦中は毎日更新して街宣の様子やエピソードを伝えた)を見て、街宣現場に駆け付ける人が現れました。宣伝カーに乗っていた仲間からも、若い世代から今までなかったような多くの反応が返ってきたことが報告されました。
 さらに、現役の「全学連委員長」の登場は、60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争を闘った世代を中心に、かつて戦争反対で立ち上がってきた多くの人々の心に火を点けました。僕の元にも「自分も昔、全学連として闘っていた」と声をかけてくれる方が何人もいらっしゃいました。彼らの闘いを今日に引き継いで闘う斎藤委員長と街宣隊の青年・学生の存在が、「安倍政権を倒したい」と考えながら既成の野党に絶望する人たちを勇気づけ、それがかつてないほど熱烈な支持表明やカンパという形となって日々の闘いを支えました。
 今回の選挙戦は斎藤委員長も初出馬ということもあり、「知名度ゼロ」からのスタートだ、と言われてきました。これまで杉並で選挙を闘ってきた鈴木たつおさんや北島くにひこさんとうまく結びつかなかった支持者の方がいたという話も聞きました。斎藤委員長が言っていた「職場・キャンパスから立ち上がった一人を支え抜く」労働組合や学生自治会の存在を浸透させ、仲間を増やしていく、これが次の課題です。選挙で自民党が大勝して改憲の問題が日程に上り、11月5〜7日の米・トランプの訪日―日米首脳会談を経て、安倍が朝鮮侵略戦争へ突き進むと言われている中、多くの時間があるとは言えませんが、51年間闘い抜いた三里塚のように、原則を守って粘り強く着実に前に進む決意です。
 衆院選決戦でつながった人々を丸ごと組織して全世界の仲間とともに11・5に1万人の大デモを実現しよう! 強制執行反対署名を集め、11・6請求異議裁判に大結集しよう!
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