続発する落下物事故 航空材部品などが民家に
週刊『三里塚』02頁(0977号02面04)(2017/10/09)
続発する落下物事故
航空材部品などが民家に
9月23日午前10時40分、大阪市北区西天満の国道を走行中の乗用車に、関西国際空港発アムステルダム行きKLMオランダ航空868便から、右主翼の付け根付近の金属板(重さ4・3㌔、縦0・6㍍、横1㍍、厚さ4㍉)が落下、直撃し、屋根や後部座席の窓ガラスを壊した。
運転していた女性には奇跡的にけがはなかったが、大惨事寸前の事故だった。
落ちたパネルは、たまたま道路で一回バウンドして車にぶつかったため、人の被害がなくてすんだが、重さ4・3㌔と言えば大きなスイカと同じ重さだ。しかも航空機パネルは包丁と同じように鋭利だ。これが何百㍍も上から落ちて来て直撃していたら……想像するだに恐ろしい。
問題は、航空機落下物が年間50件もあり、成田空港周辺で、直近だけでも落下物が頻発していることだ。
6月6日、成田市西大須賀の民家に氷塊が落下、屋根瓦を損傷。7月18日にデルタ航空機が滑走路上にパネルを脱落させて飛び立った。8月23日、成田市荒海(あらみ)の民家に落下物、屋根瓦3枚が破損。9月7日、全日空機が約2㌔のパネルを落とし、同27日に茨城県稲敷市の会社敷地で発見。9月8日、7日と同一機体のパネルが脱落。9月27日、バニラ・エア機から着陸灯カバーが脱落。10月8日、米貨物航空機ポーラカーゴ(7月15日に超低空離陸事故を起こした会社)から航空機部品が脱落。
このままでは人命の被害が発生するのは時間の問題だ。危険な飛行を直ちに差し止めよ。