10・８全国集会
　三里塚を先頭に改憲阻止 11・５集会の成功を
　斎藤いくま候補を国会へ
　〝軍事空港を阻止する〟
　７１０人が農地守る誓い

　成田市東峰の萩原さんの畑で10・８三里塚全国集会が７１０人の結集でかちとられた。「軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」「労農連帯・国際連帯」を生涯かけて貫いた故北原鉱治事務局長の闘う遺志を受け継ぎ、いよいよ安倍打倒の決戦の秋だ。衆院選に東京８区杉並から立候補した斎藤いくま全学連委員長を国会に送り出そう。「戦争絶対反対！　労農連帯」の旗高く、11・５労働者総決起集会―改憲阻止１万人大行進へ！　職場・キャンパス・地域で闘おう！
　集会に先立ち、全国労組交流センターと全学連の主催で前段集会が開かれた。安倍による戦争・改憲、労組・学生自治会破壊と対決し、三里塚と共に闘う決意を固め、衆院選決戦勝利を誓った。
　集会の冒頭に「北原鉱治事務局長の遺志を受け継ぎ闘う誓いを新たにしよう」と、司会の婦人行動隊・木内敦子さんが呼びかけ参加者全員が黙とうを捧げた。
　天神峰・市東孝雄さんが主催者を代表してあいさつに立った（発言別掲）。「北原さんは信念を曲げず50年間ぶれずに闘争を続けてきた」「動労千葉を先頭とした労農連帯、市民運動や学生と団結し大きな輪をつくることが残された者の責任」と闘いの決意を表明した。

〝奪い返す希望〟

　追悼と連帯あいさつの最初に動労千葉の田中康宏委員長が発言に立った。北原さんが、労農連帯のために闘ったこと、８３年３・８分裂という反対同盟総条件派化攻撃と仁王立ちし原則を守ったこと、戦争絶対反対を貫いたことをたたえ、11月５日、日比谷野音で行われる全国労働者集会・改憲阻止１万人大行進への結集を呼びかけた。
　関西新空港反対住民に続き、反対同盟顧問弁護団を代表して葉山岳夫弁護士が、現地闘争と固く連帯し勝利まで闘う決意を表明した。
　遺族からのあいさつとして長男の北原健一さんが登壇した。「奪われたものを奪い返す希望が三里塚闘争であり連帯の突破口だと感じた、同盟員の一員としてがんばる」との決意に会場から熱い拍手が送られた。
　続いて、東峰・萩原富夫さんが基調報告を行った。北原さんの遺訓を胸に反戦を貫くことを誓い、第一に、市東さんの農地を守る請求異議裁判闘争の勝利を訴えた。第二に、空港機能強化攻撃に対し、地元住民と結束して白紙撤回へと闘うことを確認した。第三に、戦争と改憲に突き進む安倍政権の打倒を訴え、「国策と闘う三里塚・沖縄・福島を軸に、労働現場や生活のあらゆる現場での闘いをつなぎ、安倍打倒へともに闘おう」と締めくくった。
　婦人行動隊の宮本麻子さんのカンパアピールの後、趙博さんの歌が集会を盛り上げた。
　司会を事務局の太郎良陽一さんに交代し、集会は後半へ。反対同盟顧問弁護団が全員登壇し裁判闘争勝利への決意を語った。続いて、市東さんの農地取り上げに反対する会と群馬の「農地を守る会」が登壇し発言した。
　全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部の西山直洋さんは、和歌山県警の不当な家宅捜索を弾劾し、11・５集会への結集、三里塚の完全勝利を呼びかけた。全国農民会議共同代表の小川浩さんは、全国農民の先頭で闘う市東さんと団結し、安倍農政による農業破壊と闘う決意を表明した。

斎藤君に大歓声

　国策と闘う福島・沖縄からは、３・11反原発福島行動呼びかけ人の椎名千恵子さんが、「私たちがすべてを奪い返し、天下をとろう」と訴えた。市東さんの農地を守る沖縄の会の発言後、若狭の原発を考える会の木原壯林さんは、戦争のための農業破壊と原発再稼働に突き進む安倍政権打倒を訴えた。全国水平同盟の久原正子委員長は、地域の更地化攻撃と立ち向かい安倍打倒の主流派になる決意を語った。婦人民主クラブ全国協の鶴田ひさ子さんは、保育民営化反対署名を集め、安倍・小池を打倒する決意を述べた。星野文昭さんをとり戻そう！全国再審連絡会議の狩野満男共同代表は「星野さんを三里塚の大地に迎えよう」と呼びかけた。動労水戸の木村郁夫書記長は、10・21常磐線富岡延伸絶対阻止を訴えた。
大歓声の中、斎藤いくま全学連委員長が衆院選への出馬を表明。朝鮮戦争に反対し、労働者の生きる誇りをとり戻す政党を登場させ、空港廃港をかちとる決意を述べた。
　集会の最後に事務局の伊藤信晴さんがデモコース説明を行い、団結ガンバロー三唱の後、デモに出発した。
　秋の晴天の中、宣伝カーから宮本さんの力強いシュプレヒコール。反対同盟を先頭にした青年・学生の解放感あふれる元気なデモで、千葉県警機動隊１６００人態勢を打ち破り、市東さんの南台農地と集会場を往復する約２・３㌔のデモ行進を意気高く貫徹した。