大地の響き 投稿コーナー
週刊『三里塚』02頁(0976号02面07)(2017/09/25)
大地の響き 投稿コーナー
(写真 市東さんの南台の畑)
人の命支え育む農業
茨城 五木恵子
三里塚に援農に行ってきました。昨年に続いて2回目の援農です。
昨年はじゃがいもを収穫しましたが、今年は、掘り起こされた玉ねぎをコンテナに集める作業でした。市東さんの南台の玉ねぎ畑は、団結街道が廃道にされたため、かなり遠回りをしなければならない場所にあります。何が何でも敷地内から追い出すという、市東さんに対する国や県、成田空港会社の非道なやり方が分かるというものです。
市東さん、現闘本部員に茨城からの4人が加わり、時折ゴーという騒音の中で作業を進めていきました。玉ねぎは雑草に埋れていました。雑草が勢い良く育っているのですから、安心して口にできる玉ねぎであることは間違いありません。地力のある土地が、地味豊かな作物を育てる三里塚の大地は、命を育む大地です。人を人とも思わない、競争にさらされて人間らしく生きることもできない新自由主義とは真逆の生き方がここにあります。
人の命を支え育む農業がいかに大事なことか、しみじみと感じ、その農民の命の土地を奪うことがいかに非人間的なことであるか、そして、その奪った土地が戦争に使われること。こんなことを絶対に許してならないという思いを、また改めて実感した援農でした。