全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 戦争阻む決意 全学連大会かちとる 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(0975号02面03)(2017/09/11)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 戦争阻む決意
 全学連大会かちとる
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 今秋改憲阻止決戦へ固く団結!)

 8月30日〜31日、蒸し暑い時期は過ぎ、秋の訪れを感じる涼しさの中、第78回全学連定期全国大会が行われました。会場の前で公安警察が参加者を妨害する目的で待ち構えていましたが、何の手出しもできませんでした。全学連大会は公安警察の敵対を粉砕し無事に成功を収めました。
 今回の大会議案では、「私たちの運動の強さと弱さに向き合ってきた1年」ということが討論の中心になりました。京都大学は今年の7月25日、戦争反対のストライキを闘った4人の京大生に対して退学処分を出してきました。2015年の安保関連法に反対して闘われた京都大学の反戦ストライキでの課題をどう乗り越えていくか。大学の軍事研究が始まり、奨学金に苦しむ中で就職活動による競争にさらされている学生の怒りにどう応えるか。僕たちがのりこえるべき課題に対して、僕自身がしっくりきた文章を紹介します。
 「学問がいかに中立だろうと、今を生きる人間は中立なる幻想の中で生きてはいない。直接は生産に参加せずに学問・研究をやれる人間の存在には社会的根拠がある」「『中立的』研究を続けようと、そのために学者の生活を保障する物資はどこから出るのか。まさしく今、焦点となっている『大学の軍事研究問題』とは、資本主義社会における人間生活と学問の関係の最悪の象徴だ」
 戦前に照らして考えてみれば、学問の中立をうたいながら、軍事研究をやる大学こそがあの第2次世界大戦に加担したのです。元731部隊で戦後に京大医学部の教授になった吉村という人物は、「私は部隊長の命令に従って研究したのであって、決して良心を失った悪魔ではない」と言い、「日本社会の要請」として人体実験を行いました。軍事研究だけでなく学生間の競争をあおる就活や奨学金地獄。大学の「教育」そのものを問い直さないといけない。改憲を止める力は学生の団結にあると思います。
 戦争への反省と怒りから三里塚闘争は始まりました。安保・沖縄闘争の高揚の中で、「成田軍事空港反対」を掲げ、51年経った現在も市東孝雄さんを先頭に反対同盟が中心になって闘っています。沖縄の「基地建設反対」や福島の「原発反対」の怒りと三里塚は結合してきました。さらに国際連帯を作り出し、韓国・済州島の住民たちと連帯しています。金や暴力に屈せず、安倍政権やNAAに対して「農地死守」を貫く市東さんや反対同盟は権力を一切よせつけない存在です。
 10月8日、萩原富夫さん宅の畑で全国総決起集会が開かれます。亡くなられた北原鉱治事務局長を追悼する集会でもあります。北原さんは生涯をかけて「闘えば勝てる」ことを証明してきた方です。三里塚のように闘えば今の社会に「希望」を持てることを若者や学生に示し続けてくれました。
 集会だけではなく援農や現地調査を通して生の三里塚闘争に触れてください。横芝光町では「空港機能強化反対」が住民の怒りを解き放ちました。改憲を阻止する力は学生や労働者、農民など全ての人々の連帯にあります。10月8日の全国総決起集会で地域住民と結合し、市東さんの農地を守ろう!
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