オーバーラン寸前 東峰の超低空離陸事故

週刊『三里塚』02頁(0974号02面04)(2017/08/28)


オーバーラン寸前
 東峰の超低空離陸事故


 本紙前号で報じた成田市東峰での超低空離陸事故について、国土交通省が8月9日、「重大インシデント」に認定し、調査を開始したことが明らかになった。
 この事故は、7月15日午後10時41分頃、米国のポーラエアカーゴのB747型(ジャンボ)機が、B滑走路南端ぎりぎりまできてやっと離陸するトラブルだった。事故を起こしたのは成田発上海行きのポーラエアカーゴ213便・B747―8F型機。
 通常は少なくとも滑走路端から325㍍以上手前で高度10・7㍍にならなければならないところこの貨物機は先端から85㍍の地点まで来て、やっと離陸したという。その結果東峰神社北側の空港フェンスに設置してあるセンサー(警報線)を破損し、警報が作動した。
 ポーラエアカーゴでは8日、国土交通省に対し「エンジン出力の設定に誤りがあった」と説明したという。運輸安全委員会はオーバーランになりかねないとして調査を始めた。
 東峰の住民は「ごう音とともに吹き飛ばされるのではないかと思った。エンジンの排気流で家の中の棚から物が落ち、恐ろしかった」と話した。
 NAAは東峰区の住民が「滑走路の長さが短いBランではジャンボ機を飛ばすな」という要求を足蹴にしてきた。NAAは、住民の生命を危険にさらす飛行を直ちにやめさせよ。
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