貨物機がセンサーを破壊 超低空離陸に東峰住民の怒り
貨物機がセンサーを破壊
超低空離陸に東峰住民の怒り
7月15日午後10時40分ごろ、成田空港のB滑走路を離陸した米航空会社・ポーラーエアカーゴのジャンボ貨物機が超低空で飛行し、東峰神社の周辺に設置してある空港フェンスの上部にある侵入防止の警報線(センサー)数カ所を破損する事故を起こした。東峰部落の住民はこの事故を徹底弾劾し、再発防止策を要求している。
この時間、偶然家の外にいた住民が警報音を聞き、この事故を目撃した。直後にNAAに通報し抗議した。住民は「たまたま外にいたら、高度が上がらないままにライトが近づき、ぶつかると思った。機体のあまりの大きさ、風圧に恐怖を感じた」と話している。
地上から3㍍程度にある警報線が破損したということは、いかに東峰神社、住民の家屋すれすれで離陸したかを物語っている。
東峰部落住民の恐怖を想像してみよう。そもそも、2500㍍という短い滑走路に自重だけで重さ183㌧、貨物を満載すると400㌧にもなるジャンボ機を飛行させること自体がまちがっている。住民は「以前からNAAに対して、Bランでの飛行はやめるように要求してきているが、『滑走路運用の都合上しかたがない』と聞く耳を持たない。こんなことは絶対に許さない」と怒りを語っている。
落下物どころか機体そのものが落下しかねないような状況、落下はせずとも騒音と並んで恐怖を感じさせるすさまじい風圧を強制し続けること自体、断じて許すことはできない。
住民の命と空港の都合・利益のどちらが大事なのか! NAAはただちに危険な飛行を中止せよ。
一方、国交省とNAAが現在強行しようとしている「空港機能強化」攻撃も最大の被害者が東峰、天神峰の住民であることを怒りをこめて弾劾しなければならない。現在朝6時から夜中の11時まで頭の上40㍍の飛行被害を受けているのが両部落の住民だ。しかも実際には「やむを得ない場合(カーフュー)」の口実で、夜中の0時まで飛んでいる。その飛行時間をさらに3時間延長し、「眠れる時間は4時間」にしようとしている。危険飛行は即刻阻止へ、空港機能強化粉砕へ闘おう。