大地の響き 投稿コーナー
大地の響き 投稿コーナー
樫の木に歴史感じて
動労総連合書記 片峯潤一
7月9日の三里塚現地闘争と樫の木まつりに参加しました。樫の木の大きさに、農地開墾以来の歴史の長さを感じました。トラクターや農具がある中で三里塚の野菜を使った料理をいただきました。闘いの歴史を感じながら、営農の様子も垣間見ることができ、仲間との交流が深まりました。
驚きだったのは、韓国・済州島で新空港反対運動を闘う住民が参加されていたことです。国境をこえ闘う仲間との交歓は三里塚闘争への大きな激励になりました。済州島の方も、三里塚51年の闘いの歴史に感銘を受けていた様子で、国際連帯がお互いの闘いの力になっていくことを改めて感じました。
デモ出発前の集合場所は空港敷地に囲まれる市東さんの南台農地。畑の土の上に玉ねぎが乾かされ、トウモロコシものびのびと育っていました。その上をジェット機が飛び、鉄板が農地を囲みます。農地を奪おうとする空港会社、国家権力の攻撃と、それを跳ね除けて農業を営み農地を守り抜く闘いが表れている風景でした。
安倍政権は「種子法廃止」など農業・農家を大資本が支配していくための政策を進めています。三里塚の闘いは、全農家の未来を背負った闘いになっています。また共謀罪強行成立、「2020年新憲法施行」宣言など戦争国家化にむけて激しく突き進む中、「反戦の砦」三里塚が輝く時が来ていると感じます。
最高裁決定をのりこえて闘う反対同盟とともに、これからも闘っていきたいと思います。
不屈の闘い甦らせる
全学連 吉田悠
7月9日、三里塚現地デモ、新しい挑戦として行われた樫の木まつりに参加しました。
戦争と改憲に向かう安倍政権との闘いは、あらゆる現場で表面化し、多くの人びとと非和解的になっています。三里塚闘争が現在も継続し、市東さんの農地への強制執行を相手の土俵である裁判でも阻止し続けていることは決定的です。
樫の木まつりには、韓国・済州島の闘う人びとも合流しました。国家は戦争をするための空港を拡充しようとしています。そこに生きるすべての人に非和解的闘いを迫ってくるのはどの国でも同じです。この時代に始まる多くの闘いを、最後結合させられるのは空港絶対阻止の50年、挑戦を今も続ける三里塚闘争だからこそ可能だと思います。
私たち全学連も法大闘争10年と新たに焦点になっている京大闘争を中心に挑戦と飛躍を繰り返し、不屈の闘いと連帯をこの時代に甦らせるべく奮闘しています。7月13日には、京大集会を行いました。当日は当局の集会破壊を許さず、多くの京大生が参加注目する中で成功しました。闘う主体が登場すればするほど、新しい人が支持者になり、あるいは闘士に変わっていく。そんな闘いをこれからもかちとり、8月末の全学連大会の大結集につなげていきたいと思います。労農学連帯で闘争勝利に向けてともに団結していきましょう。
「雑草魂」が必要な時
千葉 高橋博
猛暑の続く中、天神峰の市東さん宅へ援農に行きました。この時期は、一番人出が必要。今年は空梅雨と言われているが、それでも雨が降った後の草の伸びるスピードはすごい。取っても取っても生えるそうだ。雑草たちは、元気でたくましい。この日は猛暑の中、しょうがや里芋の畑の草取りをやりました。暑さに負けずに農作業を黙々とやり続ける、市東さんや支援の皆さんのエネルギーに敬服するばかりです。
援農で学べることは 「闘う」ことそのものです。農業の基本はシンプルですが、実にオーソドックスです。豊かで確実な収穫を得るためには、種を撒いて、水を差し、根と葉を生い茂らせ、いっぱいの太陽を浴びさせて、育て、収穫する。雑草が生えて当然くらいの度量が必要。
大衆運動・革命運動も同じです。大衆の中に飛び込み、活動家も労働者も関係なく、土にまみれて、ともに成長してく。こういった着実な努力がいま闘いに求められていると思います。すぐに成果はついて来ない。
市東さんの闘う後ろ姿がこう語っています。闘いに迷ったら、人生に迷ったら三里塚へ!
「筋肉痛になりたくないよ」という人も天神峰カフェの前に援農(体験)ができます。「草の一本でも取りに来てほしい」この市東さんの声に応えられるのは今です。あなたもご一緒しませんか。