北総の空の下で 樫の木まつり 子猫3匹が大人気
週刊『三里塚』02頁(0972号02面05)(2017/07/24)
北総の空の下で
樫の木まつり
子猫3匹が大人気
7月9日、暑く熱い一日になりました。市東さんの庭の樫の木の根元に集ったのは、総勢180名。枝を広げた巨大な樫の木は、百年の歴史の生き証人です。今まであたり前にそこにあった古木の圧倒的な存在感に、しばし見惚れました。
容赦なく照りつける日差しの中をデモしてきた部隊は、木立に囲まれた庭と冷たい麦茶でほっと一息。乾杯の後は、発言と歓談、交流が続きます。現地で準備したのは、肉じゃが、小じゃがの甘味噌絡め、焼きそば、とうもろこし、漬物。参加者が持ち寄ってくれたものも、酒類からつまみ、お菓子、果物、稲荷寿司と多彩で、皆の心意気を感じました。
今回のもう一つの主役が3匹の子猫。抱かれたり、写真を撮られたり、大人気でした。市東東市さんから孝雄さんに引き継がれた飼い猫おみが長寿を全うして以来、市東家に正式な飼い猫はいませんが、つねに作業場に居ついて餌をもらう〝野良猫以上飼い猫未満〟がいます。その中の1匹ちび子が春に4匹の子猫を生みました。十分動けるようになってから人間にお披露目した後、餌をもらえるのを確かめて、母親は姿を消しました。以来市東さんが親代わりです。1匹は私たちの住居に貰われて、先住人のお兄ちゃん猫にちょっかいを出して遊んでもらったり、煙たがられたりしています。
樫の木から眺め下ろす猫と人間の営みは、これからもあたり前に続くべき日常です。守るべきものがここにあります。
北里一枝